年間生産量僅か85000本。芸術家よりも職人であることを選んだエリック・ド・スーザのワインは、実直にテロワールを表現する。
3 Essential Points
- 1栽培のポイントは土を耕すことにある、と明言する造り手。手間を掛けて土を耕し続けることで自然に除草され、土壌が活性化しミネラル豊かな果実となる。
- 2コート・デ・ブラン、アヴィーズ村のチョーク質土壌の繊細なテロワールが的確に表現されたシャンパーニュ。ラベルにはその土壌を象徴する古代生物の化石が描かれる。
- 3極端に低い生産量。フラッグシップキュヴェ「コーダリ」ですら僅か60000本の生産で、入手はますます困難になりつつある。
The Hands
レコルタン・マニピュランには様々な性格の作り手が存在するが、エリック・ド・スーザはまさに「実直な職人」。エリックは、祖父が創立したレコルタンを1986年に引き継ぎ、ビオディナミ農法への切り替えを実施するなどして自社シャンパーニュの方向性を積極的に転換。クオリティを飛躍的に向上させ、その名を世界に轟かせた。ド・スーザのシャンパーニュの基本スタイルはアヴィズのキャラクターに象徴される。力強いミネラルと果実の凝縮感、エレガンスが同居するスタイルだ。ド・スーザも近年注目度がめきめきと上がっており、入手困難なレコルタンのひとつ。