最初にこのワインのおすすめポイントをお伝えするならば、それは『熟成ワインが獲得する上品さ・優美さ・まろやかさ・深み…様々な要素が、いちばん手頃な価格で体験できる1本』ということです。ワインを寝かせておいたら、若いワインと比較してどう変わっていくのか…？その具体的な変化と、熟成させることの意味合いを理解することの出来る1本、と思って戴ければと思います。

さて、「熟成ワイン」とは、何年くらい熟成したものからのことなのですか？という質問をお客様から戴くことが多くあります。実はこれには明確な決まりがありません。3年間でも「熟成させた」と言いますし、20年、50年、それこそ100年熟成させたワインだって世の中には存在します。だからその定義はある程度人それぞれの考え方次第、という曖昧なところがあるのですが…それでも、10年熟成させたら「それは間違いなく長期熟成だろう」と言えるのではないでしょうか。

長期熟成ワインの会社として創業したフィラディスが最も得意とする分野が「手頃な価格で、今この瞬間バッチリ飲み頃を迎えている1本を見つけてくること」。2003年の創業以来15年間、全国のレストランさんに数多くの熟成飲み頃ワインを御紹介し続けてきた僕たちが自信を持ってご紹介する1本がこの『シャトー・ギュイヨン・ナルドゥ 2008年』です。決して名のある生産者ではありません。華やかなストーリーも何もありません。でも、10年経ったこのワインはシンプルに「うまい」。低価格のワインはどうしてもヒネた香りや独特の風味が出てしまい、それが苦手という方も少なくありません。でもこの1本は、時間がすべてを良い方向に結実させたワイン。その柔らかく飲みやすく上品な口当たりは、フィラディスが知って欲しいと思う熟成ワインの本当の魅力を、しっかりと感じさせてくれます。

このワインを、是非まだフレッシュな2015-16年ヴィンテージの赤ワインと比べて飲んでみてください。時が造り出す旨み、その想定を軽く飛び越えるおいしさにきっと感激するはずですよ。そうそう、このワインなら10周年の記念日お祝いにもお手頃。会社やお店の10周年でお客さまにプレゼントする品に…なんていう使い方も良いと思います！！

≪良い状態で楽しむには、いつ抜栓する？≫：
折角の熟成ワイン、変化を楽しみましょう！飲む30分ほど前に抜栓し、後は変化をゆっくりと楽しんでください。抜栓1時間後くらいから、素晴らしいエレガンスを堪能できるはずです。

≪このワインがもっとおいしくなる温度設定≫：
常温状態から少しだけ下げましょう。抜栓したワインを飲む30-40分前から冷蔵庫に。熟成の優美なニュアンスが整って感じ取れます。

≪おすすめのワイングラス形状･サイズ≫：
ボルドーグラスなら整った印象に。ブルゴーニュグラスのような大ぶりのグラスなら、柔らかさが際立ちます。是非、様々な形状のグラスで飲み比べしてみてください！



※関連のお薦めワインにはもちろん、CLUB30厳選ボルドー・セレクション達を。しっかりとした飲みごたえがありながらエレガンスを感じさせるボルドー、がフィラディスの選定哲学です。