★日本初★最高品質のシャンパーニュ造りに挑戦!『シャンパーニュ グランクリュ プロジェクト』を始動します。(広報 浅原有里)
フィラディスの最新の取り組みについてご紹介します。
今年5月、シャンパーニュのグランクリュ、クラマン村の畑の購入契約が正式に締結されたという弊社にとってとても大きなニュースがありました。そして早速今夏より『シャンパーニュ グランクリュ プロジェクト』を始動することになりました。
弊社でもグランクリュ・シャンパーニュやアルチザン・シャンパーニュなど素晴らしい生産者を多数ご紹介しておりますが、インポーターとして輸入販売を行う中で、畑づくりから理想のシャンパーニュを造ってみたいという夢を抱くようになり、その夢を実現させる第一歩をやっと踏み出せるところまで来ることができました。
【グランクリュの畑購入の難しさを乗り越えて 】
皆さんご存知のように、シャンパーニュ地方では319の市町村のうち17村がグランクリュに認定されていますが、グランクリュは最上級の畑であるため価格も高く、競争相手も多いため、現地生産者でさえ購入するのは困難だといわれます。
更に、フランスでは農地の売買には農村土地整備公社SAFER(サフェール)という公的機関が深く関わっており、農地を農地として、また農民のものとして守り後世へ引き継ぐ社会主義的な役割を担うため、外国資本が農地を購入することは非常に難しい状況があります。弊社でも長年畑の購入を模索してきましたが、交渉にもたどり着けない状況が続きました。
そんな中、弊社が正規代理店として取り扱う生産者の協力を得られたことにより、今年5月に正式にグランクリュのクラマン村に畑を所有する契約が完了しました。
【クラマン村を選んだ理由】
今回購入した畑は、クラマン村に点在する6つの区画、合わせて0.25ヘクタールです。
<リューディー>
◆LES PISSES LOUPS 0.0344ヘクタール
◆LES BAS MARTELOTS 0.0917ヘクタール
◆LES BARIOTTES 0.0975ヘクタール(3区画)
◆LES BUZONS 0.0306ヘクタール
合計0.2542ヘクタール
<シャンパーニュのグランクリュ>
グランクリュの17村で造られるシャンパーニュには一つ一つ異なる個性がありますが、なかでもクラマン村は、柔らかく豊かな果実味といきいきとしたミネラルがあり、大きな広がりとクリーミーな質感が特徴のブラン・ド・ブランを生み出します。こうした特徴はまさに繊細で素材の味わいを活かす和食と相性が良く、日本人の味覚に寄り添うシャンパーニュ造りのために最適な村であるといえます。
また、今回取得した畑は1921〜1970年に植樹されたという樹齢の高さを誇り、古木が少ないシャンパーニュ地方では非常に貴重です。
【リリースまで最低でも6年を要する長期プロジェクト 】
今夏より最高品質のブドウを栽培するための畑の整備を進めてまいります。良質なブドウを育てるための畑づくりに最低でも3年は必要であると見ており、その後順調にシャンパーニュを造ることができたとしても、醸造・熟成・輸送期間を含めると日本で販売するまでには6年以上の年月がかかります。
難しい挑戦ではありますが、グランクリュに畑を所有してブドウ栽培からシャンパーニュ造りを行うのは日本人初だと思いますので(違っていたらぜひご教示ください…‼)、とても意義のあることだと感じています。
日本人による日本人の味覚に合った理想のシャンパンを生み出すべく、妥協なく実直な仕事を行っていきたいと思います。ぜひご期待ください!
シャンパーニュのグランクリュについて詳しく知りたい方は、以下のコラムをご覧ください。
○2020年9-10月発行
「シャンパーニュの真実」セミナーの内容を公開します!(代表取締役社長 石田大八朗)
(前編)https://firadis.net/column_pro/202009/
(後編)https://firadis.net/column_pro/202010-2/
*** このコラムに関するご意見・ご感想は firadis_pr@firadis.co.jp までお願いします ***
-
前の記事
【フィラディス実験シリーズ第29弾 】 銀座「はっこく」の30貫の圧巻の鮨に合うワインとは? 2021.06.02
-
次の記事
『シャンパーニュは出荷国ごとに味わいが違う』は本当か?(広報 浅原有里) 2021.08.03