積年の課題であった「カベルネ・ソーヴィニヨン100%x驚くほどリッチで重厚な飲みごたえ」を実現するためにフィラディスが相談をしたのはスペインの『ボデガス・ボコパ』。当店開業時からの大定番『コンデ・デ・アリカンテ カベルネ・バリッカ』で人気の、スペイン有数のワイン生産者組合です。

ここはスペイン・アリカンテ地方に畑を持つ数多くのブドウ栽培農家と小規模ワイナリーの集合体的な組合ですので、とにかく取り扱えるワインの数が豊富。フィラディスワインクラブとして実現したいワインの条件をとにかくぜんぶ伝え、それを叶えてくれる組合メンバーのワインを探して戴きました。ちなみにお伝えした条件は以下の6つです。

【1】カベルネ・ソーヴィニヨン100%使用
【2】過剰過ぎない適度な樽熟成(木の香りが強すぎない)、熟成期間は最低3か月以上欲しい。
【3】果実味しっかりで甘みがあり、タンニンはがっしり。堂々と「フルボディ」と言えること。
【4】それでいて全体のバランスは整っていて、飲み飽き・飲み疲れがしないこと。ここが一番大事。
【5】価格については可能カナ切り手頃な価格で。
【6】ラベルが素敵なのに越したことはないが、ラベルにお金をかけるなら少しでも良いワインを中身にしてほしい

…という条件提示の元、生産者が用意してくれたのがこの『エレダード・デ・アルミスラ』。初めてサンプルを試飲したときに「6つの条件、全部をちゃんとクリアしてくれた！！」と心底嬉しくなりました。さすが、やっぱり持つべきものは長年良好なパートナーシップを持っている生産者ですね。ご自宅で普段使い出来るカベルネ100%の定番として、長く愛飲して戴ける存在になれば良いな、と思っています！
ということでいつものように僕の実飲レポートを。詳しく書きますと、こんなワインです！！！
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【エレダード・デ・アルミスラ カベルネ・ソーヴィニヨンを、ご自宅でレストランのようにおいしく楽しむには…？】
≪こんな香り･味わいのワインです≫：
カベルネ・ソーヴィニヨン100%のワインに「あって欲しい要素」がしっかりと詰め込まれた1本、という第一印象。
ファーストアロマには完熟したカシス、ブルーベリー、プラム。そこに苺ジャムの甘い香りと挽き立て黒胡椒の心地よい抜け感。期待する香りがちゃんと全部見つかる、安心・安定のカベルネ100なのは間違いありません。抜栓したばかりの段階から香り・味わいともスタンバイOK、豊富なタンニンと程よい酸が果実味を下支えして十分な飲みごたえが実現されています。時間経過とともにバランスが整い、全体のヴォリュームが膨らみ大きく。そして余韻にフローラル感と赤い果実のフレッシュさが。この価格帯で楽しめるカベルネとして、フィラディスが絶対の自信を持って送り出せる1本、ぜひお楽しみください！

≪良い状態で楽しむには、いつ抜栓する？≫：
早めの抜栓は不要な1本、開けた直後から十分においしく果実味たっぷりに楽しむことができます。1時間くらい経過するとタンニンが柔らかく、果実味が非常にリッチになりバランスが整いますので、余裕があれば少し早めに開けておいても良いですし、開けたてからゆっくりと飲み進めるのでも大丈夫です。

≪このワインがもっとおいしくなる温度設定≫：15-16度くらいの温度設定がお薦め。常温保存していた方はそのままの状態でも良いですし、冷蔵庫で15-20分ほど冷やすくらいで。セラー保管でしたら、出して少し温度を上げたくらいが良いかも。そのどっしりとした重量感・飲みごたえが楽しめるよう、少し高めの温度で楽しむと良いかと思います。

≪おすすめのワイングラス形状･サイズ≫：
小ぶり-中程度のサイズのボルドー型(卵型)グラスが良いかと思います。カベルネ系ワインに使用する標準的なグラスですね。豊富なタンニンと果実味がしっかりと存在感を増し、飲みごたえを存分に楽しめます。
ブルゴーニュ型(丸いバルーン型)のグラスだと酸が瑞々しく表現され、ボルドー型のグラスよりも軽やかにさっぱり楽しめます。渋みがあまり得意でない方がご一緒でしたら、ブルゴーニュグラスで出して差し上げるのも良いかと思います。好みにもよりますので、是非色々なグラスで飲み比べてみてください。