果実味押しな中に皮革っぽい印象 深さより広さ
レビュー対象商品:アナヨン・クラブ・バリッカ 2015年
投稿日時:2019/10/18 23:13:27
一言で言えば、タイトルの印象。
好みの問題は置いておくと、フランス・イタリアにはない味わいの中で、質の高いまとまり感を感じられて、雑食な個人的には好印象。
舌ざわりなめらかで、お酒でありながらフルーツそのものを楽しんでいるような感覚で飲み進められる。
あとは個人の好みの観点で、目を閉じて五感を委ねるような深さは、正直言ってあまりない。
赤いベリー、皮革の他に、スッと抜けるミントのような印象があったりと、決して表情の乏しいワインではないけれど、旨みとか奥行き感はあまりない。深さより広さ。
こういう種類のワインがあることは、ワインの一つの魅力として全力で肯定すべきことだと思う。