今世界で最も注目を集める若手醸造家の一人、アレクサンドル・タイエ。テロワール追求の集大成がここに。
間違いなく、今最も世界が注目する新世代シャンパーニュ生産者の筆頭だ。ジャック・セロスの下で修業した彼が偉大なる先達から学んだことは、テロワールを徹底的に追及、その世界をシャンパーニュという表現に昇華させることだ。メルフィ村という、知名度ではグランクリュの有名村の足元にも及ばない土地でありながら、「土壌の多様性」という視点でそのテロワールを見つめた場合に、その存在意義は一気に転換する。区画毎に土壌を徹底分析し、植樹する品種との適合性を判断、そして同時に古い文献に遺された職人的手法の融合により、区画毎に細かく仕込まれていくシャンパーニュのパーツ一つ一つは、驚くベき精度と的確さを獲得し、彼の目指す理想形を構築していく…。シャルトーニュ・タイエの凄さは、「探求心の極み」だ。
≪ひとりのワイン職人の頭の中を覗く一問一答インタビュー!≫
『ワイン職人に聞く、10の質問』
シャルトーニュ・タイエ当主アレクサンドル・タイエさん
Q1.あなたの目指す「理想のシャンパーニュ」とは?
⇒シャンパーニュは生産者や人間が造り出すものではないと思う。シャンパーニュは第一に、土壌・地質・気候の関係性を記録しようと試みた自然そのものの帰結であり、ある一つの土地から生み出される明確な表現物だ。もし僕のシャンパーニュ造りにゴールがあるのなら、僕は所有する土地そのものを明確に味わいのワインを造り出すことになると思う。
我々が現在も今世紀中もいつでも認識するのは、生産者の名前ではなく、ワインの中に表現された「土地の味」。僕の仕事は何世紀か前に修道士によって名づけられたこの特有の土地に仕えること。栽培家になることは親になることに似ていると思うんだ。我々は子どもの性格を理解しながら、進むべき道を指し示す努力をするだけ。
子どもにしてはいけないのと同じように、ワインにも彼らが進みたがらない方向に行くことを強制すべきではないと思う。全て、彼らのDNAに元から書かれていることだからね。
Q2.あなたの「シャンパーニュ造りの哲学」を教えてください。
⇒僕はいつも土地の表現を妨げないように、出来るだけ自分の介入はソフトで最低限に抑えるように努力している。豊かさは始めから自然を構成する細部に備わっているから。
全ての植物・木・動物が、最も印象的でおいしいワインを生む手助けをしてくれる。僕はただ、全ての要素を自然に戻そうとしている。…つまり、ブドウ畑の中で営まれている自然のコミュニケーションを助けるだけ、ということだよ。
Q3.人生で一番衝撃を受けたワインは?
⇒一番のワインを選ぶのは、自分の子どもの中から1人だけ好きな子を選ぶことみたいに難しいな…。ごめん、やっぱり僕には選べないよ。
もし1人生産者を選べというのなら、アンセロム・セロス(ジャック・セロス現当主)。彼の1998年マグナムは特に記憶に残る1本だよ。
Q4.シャンパーニュ造りの工程の中で一番嬉しい瞬間は?
⇒ブドウ畑の中にいること。黙って、ただ静寂を感じると、とても元気になるんだ。
Q5.反対に、シャンパーニュを造る上で、今まで一番辛かったことは何か?
そしてそれをどうやって乗り越えたか?
⇒どんなにどす黒い悲しみの中にも明るい光は見えるもの。ワインに余計なプレッシャーやストレスを与えないように、私はいつも楽観的でいるようにしているんだ。僕たち生産者が辛い瞬間を過ごすこともあるけれど、それによってより強くなり、他者を助け、良い方向に進むことがでいるようになる。
それにしても、死はいつも人生で最もつらい出来事。僕の馬が6年前に亡くなったんだけど、その時は簡単に立ち直ることは出来なかったな…。
Q6.自分の造るシャンパーニュを一言で表現すると?
ただ一言…『メルフィ』!(※訳注:シャルトーニュ・タイエのある村の名前です)
Q7.自分にとって、RM(レコルタン・マニピュラン)とは何か?
⇒誤解を承知で正直に言うと、僕はこの言葉はワイン造り(ワイン生産者)を表わす上であまり良くない言葉だと思っているんだ。なぜなら、「マニピュラン」とは「操作すること」を意味するから。真実の姿に対して影響を与えることを画策し、変更し、動かしてしまう人物、ということになってしまう。
しかし、RMはワイン造りと向き合う大きな責任を持っている。醸造学や現代的な栽培技術を当てはめようとはせずに、テロワールのもたらす結果に誇りを持ち、何も変えないままの真のワインを発見することが全て。僕たちは造り手として土壌や環境を深く理解し、自然を「操作」するのではなく自然に「奉仕」するべき、と思うんだ。
どうでしょう…アレクサンドル・タイエならではの確固たる考え方が伝わってくる言葉の数々だと思います。彼の哲学は際立って「テロワール原理主義者」的。土の力を、生き物としての葡萄の力を信じ、それをそのままボトルの中に閉じ込めようとする、献身的な姿勢を感じました。
そんな彼のワイン造りに興味が沸いたら…是非、この1本を試してみてください。
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シャルトーニュ・タイエ キュヴェ・サンタンヌ・ブリュット N.V.(仏シャンパーニュ750ml)
ブリオッシュの膨らみのある香りに、果実味強いリッチな飲み口、強めの酸味と泡のあるボーヌのシャルドネのようなリッチなワイン
好みの問題ですが、他にオススメされている、エティエンヌ・ルフェーブルやヴーヴ・オリヴィエと比べると完成度の高さでは★1つ分及ばないか、ネームバリュー含め決して飲んで後悔はしないですが
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バターをふんだんに使った焼きたてのクロワッサン。果実は蜜入りリンゴが支配的。
ふくよかな果実味とエレガントな酸が心地良く、文句なしに美味しいシャンパーニュでした。ただ、お手本のようなシャンパーニュとはいい意味で別物と感じましたので、好みは別れるかもしれません。
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飲むのは今回が2回目。他のシャンパーニュは飲み比べないと香りや味わいの違いが分からないものも多いと思うが、これは違う。特徴的、個性的な香りがする。素人でもわかる。しかも、土と酸味と旨味を混ぜたような、なんとも言えず懐かしい香り。しばらくすると、トリュフとパルメザンチーズを合わせたような印象もでてきた。名残の里芋を入れた豚汁、真鯛の刺身、トマトと卵を出汁で炒めてネギをまわしかけたもの、という夕餉だったが、このような質素な料理とも良く合った。この値段だから、ご馳走が無くても気軽に開けられるし、そして個性的で旨い。是非また買い求めたい。
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シャンパーニュの6本セットで購入。久々に再飲。とはイエイ、前回は2013年ベースで、かつセパージュもピノ・ノワールが多め (65%) だったので、印象はだいぶ違った。
【今回のロット】Harvest:2015 (50%) , 2014 & 2013 (50%) 、Blend:Chardonnay (50%) , Pinot Noir (50%) 、Dégorgement:04/2018
今回のロットは良くも悪くも情報量の少ない (味が薄いというわけではない) バランスに設計されており、そこを前向きなスタイリッシュさとして受け入れられるかで評価は分かれる。キリキリと内角に抉り込む独特のミネラル感はコート・デ・ブランのシャルドネではあまり感じないタッチで、透明な果実味には鋭利な反射感がある。
やや乳酸の出方が痩せていて、個人的にこの系統のフレイヴァーには「木工用ボンド臭」を感じてしまうのだけれど (笑) 、徐々にノンマロに移行しつつあるのだろうか。
造ってる本人も日々いろいろ考えて試しながらやってる感じが前に出ていて、ちょっと今はそれに〝飲み手が付き合わされてる感じ〟がしなくもない。今は「シンプルな方向 (透明なテロワール表現) 」を追求している真っ最中なのか、ワインそのもののケレン味や迫力は前回に飲んだロットの方があった。
それゆえ、正直、シャンパーニュ初心者にはオススメしません。ブルゴーニュのそこそこイイ白を日頃から飲んでる人がタマの息抜きで飲んでこそ楽しいキュヴェだと思う。
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個性的なRMの中でも群を抜いて、個性的。2回目の抜栓でしたが、以前より高めの温度で飲んだため、しっかりとした果実味や、ロースト香が華やかでした、以前は酸味が際立ち酸っぱさの印象しかありませんでしたが今回はなかなか良かったです。
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シャンパーニュ好きの中では、かなりの確率で名前が上がるメゾン。
分かりやすい感じではないが、難しいものでもない。
メルフィの風を浴びたい時に、
ちょっと高揚して飲みたい、素敵な一本。
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正直、あと一息でした。
今までフィラディスさんから頂いたシャンパーニュと比べたら、突出した要素が感じられませんでした。
林檎とチーズ、シャンパーニュらしい細やかな酸と気品は感じられ、特に塩味を帯びたチーズ感が印象的でした。
もう少し、骨格感や立体感が欲しいところです。
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Miho Kawakami
公式サイト: MIHO KAWAKAMI 川上ミホ
料理家。中目黒「5-quinto」オーナーシェフ/ソムリエ。2006年に日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格取得、
2008年にイタリアにてイタリアオリーブオイルソムリエ資格取得。ワインバーやレストランでのソムリエ、
料理人を経て独立。書籍、雑誌などメディアでのフードスタイリング、企業の商品開発、
レストランプロデュースなど活動は多岐に渡る。
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公式サイト: CONDIMENT inc.
素材の持ち味を生かしたオリジナリティあふれる家庭料理と、器のスタイリングが評判の料理家・フードスタイリスト。
2歳の娘と夫の3人暮らし。『STORY』連載「私の『いつもの料理』はまだまだ伸びしろがある!」ではレシピを提案。
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