ヴェルズネイ最良の区画を所有、スケールの大きいピノ・ノワールを造る男。
3 Essential Points
- 11951年にシャンパーニュ造りを開始。ピノ・ノワール最良の産地ヴェルズネイで、大手メゾンも喉から手が出るほど欲しい最高区画を所有。
- 2ジャン・ラルマンはかつてはボランジェやランソンにブドウを供給していた優良栽培家だった。現当主ジャン・リュックは緻密な工夫の積み重ねで最良のテロワールを再現する職人気質の男。
- 3ロバート・パーカー5つ星、アントニオ・ガローニ絶賛。世界のジャーナリストが、ネゴスへのブドウ売却を止めた彼のシャンパーニュ生産が増えるのを待ち望む。
The Hands
ジャン・リュック・ラルマン、一見して職人の魂を感じさせる男だ。ピノ・ノワール最上の産地ヴェルズネイ、その北斜面中腹に広がる分厚い白亜質土壌の畑はまさに最良区画だが、彼はそこに決してそれに安住しない。ブドウ樹1本1本から最良の房しか収穫せず、積み残しは全て土に還してしまうという細部へのこだわりで生産量は極小、今最も入手困難なシャンパーニュ生産者の一人だ。彼のワインはシャンパーニュを知り尽くした著名なワイン評論家達にも手放しで愛され、世界中の愛好家から求められる。しかし、彼はそんなことは意に介さない。これからもずっと、1本の樹から最上の1房だけを穫り続けるのだろう。