抜栓30分ほどから要素全ての数値がゲージUPする感覚、全体のバランスは変わらないまま、スケールと強度が上昇していきます。この時間帯でもうおいしくまとまった感じが楽しめるなんて、何と飲み手に親切なワイン！！

≪このワインとのマリアージュ料理は？≫：
合わせる料理はあまり味付けを濃くし過ぎないほうが良いと思います。和風の甘辛たれなどにはワインの繊細さが負けますので、肉料理なら塩・胡椒程度のシンプルな味付けが良いですね。

≪良い状態で楽しむには、いつ抜栓する？≫：
酸もタンニンも終始穏やかなので、割とすぐにバランスがまとまります。飲み始める30分ほど前に開けておけば大丈夫だと思いますよ。それよりも温度設定の方が大事かも…この後の項目は是非ご参考にされてください。

≪このワインがもっとおいしくなる温度設定≫：
ピュアな果実味をきれいに楽しみたい1本ですので、やや冷やし強めクライがおいしいかと。セラー保存だったらそのままの温度でもOK、室温で置いてあったら冷蔵庫45分-1時間くらいかアイスバケツ冷却6-7分程度(上記の通り抜栓は事前にしておいてください)。素直なフルーツ感と優しい酸が、温度を下げてあげることでより明瞭に表現されます。

≪おすすめのワイングラス形状･サイズ≫：
おすすめは中サイズくらいのブルゴーニュ型グラス。フルーツ感が優しくじんわり旨い…というタイプのこのワイン、あまり大きすぎるグラスだと全体のパワーバランスがほどけて緩んでしまうかも。中程度くらいのサイズが適材適所、ボルドーグラスも悪くないと思います。前月にご案内した500mlのニュイ・サン・ジョルジュと似たような扱いですね。