生産者の辞典

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Weinbach(ヴァインバック)

アルザスを代表する一人であるヴァインバックは、特級Schlossbergの最大の所有者(12ha)としても知られている。 歴史 ヴァインバックのルーツは17世紀初期のカプチン修道会にまで遡り、当時の修道僧たちは周辺に広がる7haのブドウ畑を耕していた。ワイナリーはフランス革命まで修道会の所有であったが、その後国有となり、1898年になめし革職人であったファレ […]

Marcel Deiss(マルセル・ダイス)

マルセル・ダイスはアルザスの頂点に君臨するドメーヌである。「品種のブレンドを通してこそ畑の個性は表現される」という信念のもと、ジャン・ミッシェルは現代アルザスに混植を蘇らせた。 歴史 ダイス家は17世紀からアルザスで家業を営んでおり、当時ワイン造りはあくまでも全体の一部であった。1947年にマルセルがドメーヌを設立すると息子アンドレとともにワイン生産に特化す […]

Nicolas Joly /Famille Joly(ニコラ・ジョリー/ファミーユ・ジョリー)

今でこそ猫も杓子も声高にビオディナミを謳っているが、ニコラ・ジョリーほど情熱的にこの哲学を語る人間は存在しないだろう。Domaine Leroyのラルー・ビーズ・ルロワにビオディナミを開眼させたのは他でもないニコラ・ジョリーと彼の畑なのである。   歴史 1945年、ロワールのブドウ農家に生まれたニコラ・ジョリーは、大きくなってからすぐに家業を継い […]

Huet(ユエ)

世界最高峰のシュナン・ブランの一つであるユエのヴーヴレイは100年の熟成ポテンシャルを持つと言われる。であるにも関わらず、他産地の同クラスの生産者と比べるとユエのワインは驚くほどリーズナブルに楽しめる。   歴史 ドメーヌは1928年にヴィクトル・ユエによって設立され、その後1947年に息子ガストンが継いだ。ガストンはヴーヴレイの市長を務めた(19 […]

Francois Cotat(フランソワ・コタ)

ライトボディで早飲み、熟成に向かないという従来のイメージを見事に打ち壊したサンセールのスター生産者。   歴史 コタ家はサンセールで3世代に渡ってワイン作りをしてきたが、ドメーヌとして名声を獲得するようになったのは第二次世界大戦後にポールとフランシスが継いでからとなる。ワイン生産はしていたものの大部分をバルクで売っていた初代に対し、二代目のポールと […]

Didier Dagueneau(ディディエ・ダグノー)

ロワールのソーヴィニヨン・ブランの概念を根底から覆し、品種の限界を押し広げることに成功したディディエ・ダグノーを、人々は伝説と呼ぶ。   歴史 ブドウ農家に生まれたディディエだが、若かりし頃はワイン造りではなくサイドカーレーサーとして仕事をしていた。ある時期立て続けにクラッシュ事故に巻き込まれたため引退を決めるも、今度は新しく犬ぞりレースに夢中にな […]

Clos Rougeard(クロ・ルジャール)

一部のファンからロワールのロマネ・コンティとして崇拝されるクロ・ルジャール。世界で最も探し求められるワインのひとつである一方、立役者のシャルリー&ナディ・フコー兄弟は公の場を嫌い、常に人目を避けていた。畑を愛し、ブドウ自らの力を信じた彼らのワインは、薄くて青いというカベルネ・フランのイメージを覆し、ワイン界に大きな衝撃を与えた。   歴史 ソーミュ […]

Robert Groffier(ロベール・グロフィエ)

所有畑のロケーションからシャンボール・ミュジニーの生産者だと思われがちだが、グロフィエがドメーヌを構えるのはモレ・サン・ドニである。しかし、モレには畑を所有しておらずお隣ジュヴレ・シャンベルタンには特級を持つというユニークなドメーヌである。   歴史 ドメーヌの起源は19世紀のフレデリック・グロフィエまで遡ることができる。畑の規模が拡大したのは彼の […]

Lecheneaut(レシュノー)

ワインの世界には知名度やキャッチーなストーリーが先行して品質は二の次という作り手が少なからず存在する。一方で、誰もが知るスターではないものの一貫した品質を持ち、飲み手の期待を決して裏切らない職人的な作り手もひっそりと存在する。後者の代表格と言えるのがニュイ・サン・ジョルジュのレシュノーである。 歴史 ドメーヌは1950年代フェルナン・レシュノーによって設立さ […]

Clos de Tart(クロ・ド・タール)

ブルゴーニュには特級畑のモノポールが5つある。そのうちの4つはヴォーヌ・ロマネにあり、面積の大きい順にLa Tache (6.06ha)、Romanee Conti (1.81ha)、La Grande Rue (1.65ha)、La Romanee (0.84ha)となる。最後の1つはモレ・サン・ドニにあるクロ・ド・タールで、その面積は7.53haと巨大で […]

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