フランス

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Roussillon(ルーション)

ルーションはフランスの最南端にあるワイン産地で、スペインとの国境にそびえるピレネー山脈と地中海の間に位置する。ピレネー山脈に大きく影響を受けており、多くの畑がこうした山の麓や斜面に見られる。約70%の畑がAOCに認定されており、ラングドックのような大量生産ワインに向く広大な平野や海岸沿いの平地といったエリアは存在しない。 ルーションの生産の約1/4はヴァン・ […]

Jura(ジュラ)

ブルゴーニュのボーヌから東に約100km、スイスとの国境近くに位置するジュラは、非常に規模の小さいエリアである。畑面積は2000haに満たず、これはフランス全体のブドウ畑のわずか0.5%前後である。かつては現在の10倍の規模を誇っていたが、1850年以降カビやフィロキセラの流行、南仏-パリ間の鉄道開通、2つの世界大戦などを通して畑の規模が大幅に減少した。しか […]

Provence(プロヴァンス)

プロヴァンスはフランス最南東にあるワイン産地で、温暖な地中海気候が生む高品質なロゼワインで知られている。主にグルナッシュとサンソーのブレンドからなるプロヴァンスのスタイルは今や世界中がこぞって真似をしている。生産量で見ると、プロヴァンスのAOCワインの約90%がロゼで占められているが、これはなんとフランス全体のAOCロゼワインの約40%にも相当する。 ロゼ以 […]

South West (フランス・南西地方)

南西地方はフランス南西部を広大にカバーするワイン産地である。地理的にはボルドーもフランス南西部にあるが、ご存知の通りボルドーは存在感が非常に強く単体で独立している。このため、南西地方はその影に隠れた産地と言う人もいる。しかし、国際品種からの同じようなワインがあふれかえる現代において、南西地方のワインは極めてユニークであり、地場品種と個性の宝庫と言える。 エリ […]

Languedoc(ラングドック)

ラングドックはフランス南部にある重要なワイン産地である。生産量の約75%が赤ワインで、広大な畑にはフランスの全ブドウ約1/3が植わっている。シラー、グルナッシュ、カリニャンなどのローヌ系品種にピクプールなどの地場品種、また国際品種も多く見られ、実に多様な品種が栽培されている。 ラングドックの生産の中心を担うのは協同組合で、1950年代はほぼ全ての生産量(約9 […]

Centre Nivernais(サントル・ニヴェルネ地区)

ロワール河の上流、まさにフランスの中央にあたる地区で、緩やかな丘陵地帯にブドウ畑が広がっている。 トゥーレーヌから内陸に向かう途中から主要品種がソーヴィニヨン・ブランに変わり、この地区ではほとんどの栽培品種がソーヴィニヨン・ブラン。 代表的な産地はサンセールとプイィ・フュメ。 ロワール河を挟んで対岸にあるこの2つのAOCはいずれもフランスにおけるソーヴィニヨ […]

Touraine(トゥーレーヌ地区)

合計1.6万ha以上の広大な地域であるトゥーレーヌ地区。 赤、白、ロゼ、スパークリング、辛口から甘口まで多彩なタイプのワインが産出される。 ただ、広いトゥーレーヌの中で注目すべきAOCはシノン、ブルグイユとヴーヴレだろう。 シノンとブルグイユはロワール最高の赤ワイン産地の1つ。 ソーミュールと隣接しておりロワール河を挟んで北にブルグイユ、南にシノンという位置 […]

Anjou-Saumur(アンジュー・ソーミュール地区)

シュナン・ブランの成功でロワールワイン界のトップに躍り出たアンジューとソーミュール地区。 それだけでなく約1.5万haの広大なワイン産地では辛口~甘口の白・ロゼワイン、パワフルな赤ワイン、スパークリングまで、思いつく限り全てと言っていいくらいの種類のワインが生産されている。 分類として31ものアペラシオン(29のAOCと2つのVDQS)が認められており中々難 […]

Hermitage(エルミタージュ)& Crozes Hermitage(クローズ・エルミタージュ)

15%までマルサンヌとルーサンヌをブレンドすることができるが、100%シラーのワインが一般的。 その昔、ロシア皇帝に愛され、19世紀前半まではフランスの中でも最も高価なワインと持て囃されていたのがエルミタージュだった。 そしてほとんど知られていないのだが、当時高価なボルドーワインにはエルミタージュのワインがブレンドされていた。 しかし、実はシラーというだけで […]

Châteauneuf-du-Pape(シャトーヌフ・デュ・パプ)

「法王のワイン」として知られるシャトーヌフ・デュ・パプは、コート・デュ・ローヌのワインの中でもとりわけ知名度が高い。 フランスで最初のAOC規定のシステムを築いたのも実はシャトーヌフ。 また、フランスのどんなワインと比べても最低アルコール度数(12.5%)が高いという特徴があったのだが、近年の温暖化によって14.5%を下回ることは珍しく、時には16%にも達す […]

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