≪こんな香り･味わいのワインです≫：
来年で10年の熟成を迎えるこのワイン、熟成結構進んでいるんじゃないかな…と思って開けたら、驚くほどに若々しくフレッシュ。まだまだこの先の深化・進化のポテンシャルを秘めた段階にあることを最初にお伝えしておきます。今すぐ飲んでもOKですし、まずはここから3-5年寝かせてみるのも面白いでしょう。
香り印象派シンプルに赤いフルールたっぷり、ラズベリー、クランベリー、さくらんぼに少し梅、そして軽いスモーク香。じんわりくる甘い果実味に穏やかな酸、そしてニュイ・サン・ジョルジュらしくミネラル＆タンニンが豊かで骨太な印象。ブルゴーニュワインに色気や官能性を求める方にはやや地味に感じられてしまうかもしれませんが、まずガシっと来て最後は静かながら甘く甘くフィニッシュしていく展開はなかなか深いですよ。

≪良い状態で楽しむには、いつ抜栓する？≫：
僕のおすすめは2時間前くらいの抜栓ですね。開けたての段階でも酸は穏やかに落ち着き、果実味もありまとまっている感じはあるのですが…やっぱりこじんまりと閉じ籠っているかな、という印象。時間が経つにつれて甘みは更に増し、酸のフレッシュ感もUP。500mlの小サイズは通常のボトルよりもすぐに飲み終えてしまうので、開けたてから飲み進めると2時間持ちませんよ 笑

≪このワインがもっとおいしくなる温度設定≫：
セラー保存だったらそのままの温度で、室温で置いてあったら冷蔵庫30-45時間くらいかアイスバケツ冷却6-7分程度(上記の通り抜栓は事前にしておいてください)。柔らかなフルーツ感と優しい酸が、温度を下げてあげることでより明瞭に表現されます。実は僕はちょっと冷やし過ぎてしまったのですが、そうするとちょっと硬くタイトな印象になってしまいました。冷やしは程よく！
≪おすすめのワイングラス形状･サイズ≫：
おすすめは中サイズくらいのブルゴーニュ型グラス。フルーツ感が優しくじんわり旨い…というタイプのこのワイン、あまり大きすぎるグラスだと全体のパワーバランスがほどけて緩んでしまうかも。中程度くらいのサイズが適材適所、ボルドーグラスも悪くないと思います。