“土着ブドウ品種のワイン”と言うと、クセが強くて飲みにくいワインを想像する方が多いのでは？？？それは、たぶん半分くらい正しくて半分くらいが間違い。土着品種ワインは決して、「飲みにくいワイン」ではありません。「飲むときにちょっと準備と工夫がいるワイン」くらいの位置付けと思って戴ければ良いかな、と思います。でも、土着品種にトライするのとしないのでは、ワインライフの楽しさが段違い！というわけでこのちょっと変わったワインをご紹介しましょう。

この『ゴデーリョ』は、スペインで最も厳しい自然環境に置かれたワイン産地「バルデオラス」地域のワイン。スペイン西部、海抜300-700mの高地に広がる、夏は酷暑で冬は極寒、地中海性と大陸性、2つの気候のぶつかり合うとにかく気候の不安定なエリアです。こんな過酷な環境で育ったワイン、さぞかし気難しくてクセのある味わい…かと思いきや、これが実にクリーミーでボリュームたっぷりで柔らか。こんな産地だからこそ、強い生命力で自然の力をしっかりと蓄えたのだろうな、と思えるワインに仕上がりました。

今や世界中のワイン生産者が『その土地に最もフィットするのは、その土地に根付いた土着品種である』と考えています。どこの土地に植えても“それなりの特徴”の出る国際ブドウ品種は確かに安心。でも、ワインが本当に好きな方には、是非とも有名ブドウ品種以外の奥深い楽しさを知って戴きたいと思います。
『ゴデーリョ』、スペインバルで頼んだら「このお客様は只者では無い…」と思わせられる土着ブドウ品種を100%使用した実に個性的なワイン。一度このユニークさを体験したら、世界中の様々な土着品種を試したくなること、間違いなしです。

≪良い状態で楽しむには、いつ抜栓する？≫：
香り・味わいともに時間経過による変化がとても面白いワインです。できれば飲む直前に抜栓して、ゆっくりと変わっていくワインを楽しんでください。 開いたものを飲みたければ、2時間ほど前には開けておいて。

≪このワインがもっとおいしくなる温度設定≫：
あまりキンキンに冷やし過ぎない方が良いです。冷蔵で長時間冷やしていたワインなら、飲む15-30分前に外に出しておいて、少し温度を上げましょう。香りも華やかに、味わいもまろやかに感じられます。

≪おすすめのワイングラス形状･サイズ≫：
いちばん楽しめるのは、ボルドータイプ・ブルゴーニュタイプ両方で試してみること。辛口で引き締まった感じで楽しめるのはボルドー、果実味豊かに柔らかく楽しめるのはブルゴーニュグラス。それぞれの違いがはっきり出るので、好みも分かりやすいですよ。



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