Aubert de Villaine、DRCを退任
世界で最も偉大なワイナリーのトップを務めてきたAubert de Villaine。約半世紀もの間ドメーヌを牽引してきましたが、先日引退を発表しました。
永遠に続くものなどありませんが、Aubert de Villaineはそうであるかのように感じられる事が多々ありました。
ブルゴーニュで最も影響力のあるワインメーカーの1人である Domaine de la Romanée-Conti の共同経営者は、3月の終わりに突然の引退を発表しました。彼はこのドメーヌのほぼ代名詞ともいえる存在であり、これはコート・ドールにおける久々の大きなサプライズとなりました。82歳のワインメーカーは、1965年からブルゴーニュを代表するドメーヌに従事し、1974年からはパートナーシップを組み、共同経営者として48年もの間牽引してきました。
しかし、ブルゴーニュにおけるパートナーシップはそんなに単純なものではありません。de Villaine は80年代後半から90年代前半にかけて、当時の共同経営者であった Lalou Bize-Leroy と仲違いしていた事がよく知られており(Bize-Leroyは1992年に代表を辞任)、以降もde Villaine 家と Leroy 家は数十年に渡ってこのドメーヌを平等に保有してきました。
Bize-Leroy は1974年、de Villaine と同じ年に代表に就任しました。彼女が Romanée-Conti の復活に尽力してきた事は度々見落とされる事がありますが、彼女の退任に伴い、甥の Henry-Frédéric Roch が後任に就きました。
Rochは2019年に彼の従妹でありBize-Leroyの娘である Perrine Fenal にその座を譲っており、ここ数年は Aubert de Villaine の甥、Bertrand de Villaine が叔父の後任として育てられてきました。Bertrand は昨年12月にドメーヌの次期共同経営者に指名されていました。
AFP通信によると、Aubert de Villaine はドメーヌの「監査役」、つまり両家の大御所が務める「神話的なドメーヌの特にその独立性を守るためのポジション」に引き続きおさまるといいます。
引用元: https://www.wine-searcher.com/m/2022/03/aubert-de-villaine-steps-down-from-drc
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