生産者のこだわり

もはや世界のワイン愛好家で知らぬものは無いUSAのトップワインのひとつが『オーパス・ワン』。その始まりは1978年、フランス・ボルドーのグラン・クリュ第一級、いわゆる「5大シャトー」の一角として名高い『シャトー・ムートン・ロスチャイルド』のオーナー、フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵、そしてUSAカリフォルニア州の銘醸地ナパ・ヴァレーを代表する名門生産者『ロバート・モンダヴィ』の2人により創造されたジョイント・ヴェンチャーで、ファーストヴィンテージは1979年。双方のワイン哲学と長年にわたるワイン造りの伝統と知識が結集し、カリフォルニアワインでもない、そしてボルドーワインでもない圧倒的なクオリティの作品として『オーパス・ワン』は誕生しました。
2人の作品『オーパス・ワン』の名は「作品第一番」を意味し、「一本のワインはシンフォニーのようなもの、一杯のグラスワインがひとつのメロディである」というフィロソフィーのもとにロスチャイルド男爵が命名しました。そのラベルには2人の横顔を合わせた印象的なシンボルが描かれています（※東を向いているのがロバート・モンダヴィ、西を向いているのがロスチャイルド伯爵。大西洋をはさんで、お互いの土地を見つめあう構図です。）。セカンドワインとしてノンヴィンテージの『オーバーチュア』があり、こちらはフランス語で「序曲」を意味しています。2人はワインに対して音楽的な調和・展開・テーマ性を求めたのだと思います。
誕生から40年以上を経てもなお進化を続ける『オーパス・ワン』。近年はアッサンブラージュの構成を少しずつ変化させるなど、革新と挑戦が続いています。