【このワインについて】
イタリア・トスカーナ州のお値打ちワイン生産者レッチャイアによる、複雑な香りを楽しめるバランスの取れたワインです。とてもバランスが取れていて料理との相性も万能です。トスカーナの銘酒ブルネッロに用いられるサンジョヴェーゼ主体で、ボルドー品種をブレンドしています。サンジョヴェーゼらしい香り、味わい、冷涼なミネラル感を楽しめるとともに、ボルドー品種の要素がプラスされて複雑さとともにバランスよく楽しめるカジュアルなお手頃ワインになっています。

【テイスティングコメント】
サンジョヴェーゼらしい明るい色合いです。輝きも見られて活き活きとしたワインだという印象が外観から感じられます。

香りはとても複雑です。エスプレッソや挽いたカカオの香り。黒鉛のような香りやミネラル感も香りから感じます。あとはポプリのようなドライフラワーや、ナツメグのようなドライスパイス系の香りもだんだんと強くなっていきます。そしてフルーツ系の香りも力強いです。サワーチェリーみたいなサンジョヴェーゼ特有の香りやブラックベリー、赤と黒が混じったようなワイルドベリーの香りもあります。他にも甘いリコリスみたいな香りも存在しています。さらにハーバルなニュアンス、シダやスギの香りとか、ほんのりヒノキの香りなどもあります。あくまでサンジョヴェーゼの香りが前面に出ていますが、最後にこういったカベルネ系品種の要素が見え隠れして、さらなる香りの複雑さを与えています。この価格帯のワインとしては非常に複雑な香りを楽しめると思います。

味わいもとてもジューシーでずっしりした印象です。口に含んだ瞬間にボリュームを感じますが、それを抑制するような緻密な酸がしっかり存在しています。パウダリーなタンニンが口中に残るんですけど、中盤で果実の凝縮感というのがしっかりあり、全体としてはまろやかな印象です。最後はタンニンのグリップをしっかり感じるので、飲みごたえのある仕上がりになっているのかなと思います。

【おすすめの楽しみ方】
結構シリアスなワインなので、私としてはブルゴーニュグラスでも良いかなと思います。トスカーナのワインをボルドーグラスに入れる方は多いんですが、ブルネッロも含めてサンジョヴェーゼだけで考えるとブルゴーニュクラスの方が絶対に合います。カベルネとメルローが入っている分、ボルドーグラスでも全然構わないんですが、香りがとても魅力的なので、それを活かすためにもバルーンタイプのグラスがおすすめです。

温度はあまり冷やしすぎず16度とか18度くらいで飲んでいただくのが良いかと思います。冬の季節であれば、快適な室温で飲むのもありです。

良い意味でバランスの良い優れたワインなので、料理に合わせるうえではとても万能なワインです。ラザニアとかトマト煮のパスタのようなトマトとオリーブと合わせただけみたいなシンプルなお料理もよいですし、もう少し噛み応えのあるお肉とか、イタリアのトスカーナらしくT ボーンステーキもよいですね。もちろん煮込み系でもよいんですけど、割と焼きっぱなしのお肉でも相性良いのかなと思います。ちょっと肉を食べたいなというときにとても使い勝手が良いです。