若いのに動物香(なめし革の香り)が支配的!ブレットか?
レビュー対象商品:ピエール・ジラルダン ブルゴーニュ・ルージュ エクラ・ド・カルケール
投稿日時:2022/03/21 17:20:16
・コルクに浸みた香りからそうだったが、トップノートは若いワインにしては珍しいなめし革というか
動物香の香りが支配的。ブレットの一歩手前という感じで、時折黒系や赤系の果実香も顔を出すが、
この動物香にブロックされている感じ。(翌日、この香りはかなり減ったので、ブレットではないと
想われる。)
・味わいは、酸は穏やかながら旨味が少なくタンニンも控え目で薄い感じは否めない。
そして、飲むのは未だ早いのかもしれないが、アフタに少し苦みを感じ、味わいに尖がりを感じる。
色の濃さから抽出は強いと想われるが、そのタンニン等の成分が未だ滑らかになっていない感じ。
・翌日は、動物香は減ったが(全体的に香りが落ちた感じ)、味わいは厚味が増した感じ(でも旨味の
少なさと尖がりはあまり変わらない)。
・料理との相性では、意外にもローストビーフより肉挟み茄子の餡かけの方が合っていた。
薄い味わいと餡かけが合っている気がする。ローストビーフは和牛とオージーがあったが、
和牛の方が味がまろやかでワインもまろやかになり合っているが、その差は僅かである。
ワインにもっと旨味がありまろやかなら、明らかに和牛の方が合うだろう。
・エコに逆行するかのように、ボトルがシャンパーニュ並みに重く太い。コルクも、最近飲んだ中では
ドメーヌ・デュロシェやベルトー・ジェルべより長い。
このあたりに金をかけているようだが、それを反映してなのか強気の価格である。
父親のヴァンサン・ジラルダンは、安定した品質で比較的リーズナブルな価格が魅力的であったが、
全く違うスタイルに感じられる。
・1週間後の壜底の雫の香りは、また動物香がより強くなっていて、ブレット説が再浮上。
フィラディスさんのワインにしては珍しく品質がイマイチなのかも?
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