2020年ブルネッロ、準備万端
- 2025.03.25
- ワインニュース
- 2020ヴィンテージ, ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ

新しいブルネッロは、通常のスタイルとは少し異なるもの、早くから飲めるアプローチャブルな魅力があります。
ブルネッロの季節がやって来ました。注目されているのは、一体どんなワインが登場するのかという点です。
今後数ヶ月の間に、2020年ヴィンテージのブルネッロ・ディ・モンタルチーノのほとんどが市場にリリースされます。例年、素晴らしいワインですが、このヴィンテージに対する評価は個人の嗜好に左右されるでしょう。長期熟成のポテンシャルが期待できる、多くの時間を必要とするヴィンテージを望むのか、それとも20年先に飲み頃になるワインではなく、よりアプローチャブルなワインを好むのかということです。
私が話をしたほとんどの生産者は、ブルネッロの2020年ヴィンテージにかなり満足しています。
「2020年は本当に素晴らしいヴィンテージだった」と語るのは、生産地域の南西部に位置するタヴェルネッレにあるFossacolleのStefano Bambagioni です。
「年の初めに少し霜が降りたので、それが自然な房の選別につながった。そこから先の残りのヴィンテージはとても順調で、降雨量は平均的、ブドウの凝縮度は高く、フレッシュさと同時に酸味と骨格が備わった。収穫は9月末の25~27日で、健康な果皮だったので、例年のように長いマセラシオンを行うことができた。樽熟成は通常通り2年だが、フレッシュさとエレガンスを維持するために大樽を使用し、さらにコンクリートタンクで1年熟成させる。これがワインの清澄につながるので、フィルターを使う必要がなくなる」。
ブルネッロの中でも最も伝統的な生産者のひとつであるIl Poggioneで、ワインメーカー兼輸出マネージャーのAlessandro Bindocci は、ブルネッロの最南端に位置するサンタンジェロ・イン・コッレの2020年の状況についてコメントしています。「2019/2020年の秋から冬、11月から2月にかけて約240mmの良好な降雨があった。3月には降雨と降雪の両方があり、その後、雪による被害はなく良好な発芽プロセスが続いた。これらの降雨により、土壌に充分な水分を蓄えられた」。
「4月、気温はわずかに上昇し、降雨量は平年並みだった。5月の気温は28℃に達したが、最低気温は10℃以上を維持し、開花は順調に進んだ。6月に雨が降ったことで、展葉は規則正しく、果実も適切に成長した。7月は雨が少なく、最高気温は平均的で、昼夜の温度差があった。8月中旬には、何度かの雨のおかげで最高気温が下がり、その後は9月にかけて、そして収穫期間中、素晴らしい天候に恵まれた。我々のブルネッロの畑の収穫は9月18日に始まり、フェノールの熟度のバランスが非常に良く、傑出したアロマティックな要素を持つブドウが収穫された」。
2020年ヴィンテージのブルネッロに対するBindocciの総合評価はどうでしょうか?「2020年のワインは非常にクラシックで、酸のレベルが高く、エレガントなスタイルで、他のヴィンテージよりも凝縮度は低い。温暖気味の年ではあったが、乾燥しすぎではなかった。ブドウの樹齢と標高のおかげで、このようなワインになった」。
Bindocci は2020年を他の近年のヴィンテージと比較することはできるでしょうか?「気温が高く、日較差が大きく、収穫前と収穫中の天候のバランスがとれた生育期で、他のヴィンテージと比較するのは難しい。若干暖かかったので、2015年と2016年の中間に位置するヴィンテージだが、リリースされた時の2016年ヴィンテージと同様、アロマという点ではまだ閉じていると言える」。
贅沢なアロマ
モンタルチーノの町の北西に位置するカスティリオン・デル・ボスコで、ワインメーカーのCecilia Leoneschi は栽培シーズンをこう振り返ります。「2020年の収穫は、長く乾燥した夏に見舞われ、ブドウ木の回復力が試された。しかし、8月下旬に降った雨がブドウ木を活性化させ、色の濃さが際立つ健康なブドウを収穫することができた。さて、結果はどうか?フレッシュで香り高い生き生きとしたワインができた」。
「気候的な困難にもかかわらず、2020年は、美しいタンニンの骨格と生き生きとした酸を持つワインを造るのに不可欠な、厚く歯ごたえのある果皮を持つブドウを収穫することができた。このバランスは、カスティリオン・デル・ボスコ独自のテロワールを完璧に表現する、ある程度の熟成ポテンシャルを持つエレガントなワインになることを約束する」。
Leoneschiにとって、この年は実り多き年となった。「すべてのヴィンテージにはその年の物語があり、2020年は回復力と適応力を語るものとなった。入念な畑選びにより、最高品質のブドウが保たれ、時と共に素晴らしい変化をする、フレッシュさ、アロマの力強さ、調和のとれた骨格など、私たちの土地の特徴を反映したワインができた」。
2020年のブルネッロ・ディ・モンタルチーノの特徴を表しているのは、Leoneschiをはじめとする地元のエノロジストたちが語る贅沢なアロマであり、力強いタンニンではないのです。
モンタルチーノの町から少し南にあるサン・ポーロでは、ワインメーカーのRiccardo Frattonが2020年の生育期中、セラーでの作業にも磨きをかけました。その結果、ワインはより調和し、熟成のポテンシャルを持つようになりました。「私たちが取り組んできたのはこういう点だ。適切なバランスとワインが瓶の中で熟成するための正しい比率を見つけようとしてきたのだ」。
Fratton は、ここ数年において、生産スタイルを見直さなければならなかったと指摘します。「20年前、30年前のような、酸味とタンニンが強くて飲めないようなワインは造りたくない。でも、若飲みすぎるワインも造りたくない、だってブルネッロなんだから。我々は、これらの要素の適切なバランスを見つけようとしている。そしてそれは、ヴィンテージにも左右されるものだ。2020年は他のヴィンテージよりも早く飲み頃になるが、2018年はもう少し待つ必要があった」。
Fratton は2020年ヴィンテージにおいて、特に単一畑のポデルノヴィで、最もエレガントなワインを造っています。「私はこれをよりクラシックなスタイルのブルネッロと呼んでいる」と彼はコメントしています。
トップワイン
2020年ヴィンテージのブルネッロ・ディ・モンタルチーノから、お薦めの14本をご紹介します。
- Canalicchio di Sopra Vigna La Casaccia
- Casanova di Neri Tenuta Nuova
- Argiano Vigna del Suolo
- Camigliano Paesaggio Inatteso
- Sesta di Sopra Magistra
- Castiglion del Bosco Campo al Drago
- Talenti Piero
- Banfi Poggio alla Mura
- Giodo
- Gaja Pieve Santa Restituta Sugarille
- San Polo Podernovi
- Capanna Nicco
- Fossacolle
- Il Poggione
解禁
またこちらは、新たにリリースされる2019年のリゼルヴァと、ほとんどの生産者が「傑出した」と太鼓判を押すパワフルな2019年ヴィンテージのワインで、今までリリースを控えていた生産者のワイン数種です。
- Casanova di Neri Cerretalto
- Canalicchio di Sopra Riserva
- La Fiorita Fiore di NO
- Talenti Riserva Pian di Conte
- Il Poggione Riserva Vigna Paganelli
- Col d’Orcia Vigna Nastagio
- Casanuova delle Cerbaie Riserva Vigna Montosoli
引用元:2020 Brunello Vintage: Ready and Willing
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