Bouzy(ブジー)
肉厚で力強い男性的な味わい
目次
■特徴
モンターニュ・ド・ランス地区の南部に位置するブジーはシャンパーニュのグランクリュで最もパワフルなピノ・ノワールを生み出す。
隣村のアンボネイもピノ・ノワールで名高いグランクリュの村のひとつだが、それぞれのキャラクターは異なる。
アンボネイは、ふくよかな果実の中にいきいきとしたミネラルを備えた豊満な味わいとなる一方、ブジーでは、日照豊かなほぼ真南を向いた斜面と厚い粘土に覆われたベレムナイト・チョークの土壌から、肉厚で力強い男性的なシャンパーニュが生まれる。
そのため、この村はスティルの赤ワインの産地としても知られており、ブジーのピノ・ノワールから造られたブジー・ルージュは、著名メゾンを含め、ロゼ・シャンパーニュのアッサンブラージュに重用されている。
ブジー・ルージュとロゼ・シャンパーニュ
南向きの斜面のため日照量も十分なブジーは、伝統的に赤ワインも生産する数少ないシャンパーニュの村の一つ。
( ブジー・ルージュと呼ばれているが、アペラシオンはコトー・シャンプノア)
村のシャンパーニュ生産者の約3分の2がブジー・ルージュを生産しているが総生産量は多くなく、好調な年でも約45,000本程度。
コトーシャンプノワの総生産量は年間約10万本であることから、ほぼ半分をブジー・ルージュが賄っている。
また、この赤ワインはロゼ・シャンパーニュのブレンドに用いられることも多い。
ロゼはこの10年ほどでますますファッショナブルになり、今ではシャンパンの売り上げの10%近くを占めている。
まだまだ増加傾向にあるロゼを生産するために、例えばヴーヴ・クリコであったり、ブジーの赤ワインは非常に重宝されている。
■データ(出典:GRANDES MARQUES&MAISONS DE CHAMPAGNE)
栽培面積 | 約375,60 ha |
栽培比率 | ピノ・ノワール 87%
シャルドネ 12% ピノ・ムニエ 0.4% その他 0.6% |
栽培家数 | 179 |
主なシャンパーニュ・メゾン | André Clouet
Bollinger Louis Roederer Moët & Chandon Mumm & Cie Veuve Clicquot |
主なレコルタン・マニュピラン | Benoît Lahaye
Paul Bara Pierre Paillard |
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