Cramant(クラマン)

コート・デ・ブランで最も早くグランクリュに格付けされた村の一つ
柔らかく豊かな果実クリーミーな質感が特徴

■特徴

コート・デ・ブラン地区のグラン・クリュであるクラマンは、日照量に恵まれた柔らかく豊かな果実と力強いがゆったりとしたミネラルにより、味わいの広がりは大きくクリーミーな質感が特徴である。アヴィーズやル・メニル・シュール・オジェに比べると酸やミネラルはそこまでタイトすぎず、よりふくよかな味わいが楽しめる。

テロワール

モエ・シャンドンがほぼ独占し、そのブドウはドン・ペリニョンに使用されるといわれるサランの丘の南東向き斜面からアヴィーズへと続く東向きの斜面からなる。

丘の頂上に村があり、円形劇場のようにブドウ畑が広がる。

0.4haのみピノ・ムニエが栽培されているものの、圧倒的にシャルドネが支配的。

しかし歴史的にみると、この地でシャルドネはどちらかというと新参者で、ようやく優勢になったのは18世紀になってから。

結果的にこの土地の価格は800%にまで跳ね上がったのだから、なんというシャンパーニュ・ドリームだろう。

左:Lancelot Pienne所有、右の画像の一番左・12番の畑。(クリックで拡大)

クレマン・ド・クラマン

というダジャレのようなワインがあるのをご存じだろうか。

シャンパーニュのガス圧は6気圧が一般的だが、クラマンの低圧シャンパーニュ(3.6気圧ほど)をクレマン・ド・クラマンと呼んでいた。

その後1980年にシャンパーニュ以外のフランス産スパークリングワインに『クレマン』という名称が使われるようになってから、クラマンのクレマンはなくなった。

しかし、低圧シャンパーニュのスタイル自体はまだ存在しており、最も有名なものだと大手メゾン、マムのMumm de Cramant だろう。

■データ(出典:GRANDES MARQUES&MAISONS DE CHAMPAGNE)

栽培面積 約345.40 ha
栽培比率 シャルドネ 99.9%

ピノ・ムニエ 0.1%

栽培家数 232
主なシャンパーニュ・メゾン Billecart-Salmon

Delamotte

Louis Roederer

Moët & Chandon

Mumm & Cie

Perrier-Jouët

Salon

Veuve Clicquot

主なレコルタン・マニュピラン Bonnaire

Lancelot Pienne

Philippe Glavier

Suenen

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