Oger(オジェ)
有名メゾン御用達のシャルドネ銘醸地
優しい果実と穏やかな酸が備わる外交的なスタイル
目次
■特徴
1985年にグランクリュに昇格したオジェ。
オジェのシャンパーニュはコート・デ・ブランの中でも特に酸が穏やかで角が丸く、豊かな果実の甘みを感じられる。
シャンパーニュらしい気品がありながらも、非常に懐の広いグラン・クリュだ。
しかしほとんどの栽培家が大手のシャンパーニュメゾンにブドウを卸している上、巨大な協同組合が2軒もあることから、RMの生産者は少ない。
また、一部の小規模な生産者はワインを造りたくても高価な醸造設備を持っておらず、協同組合にブドウを持ち込んで醸造してもらったり、途中でワインを引取るなどしている(RC)
さらに、通常オジェはアヴィーズやクラマンなど近隣の村とブレンドされるため、オジェ単独で瓶詰めされたシャンパーニュに出会う機会は、実は非常に少ない。
テロワール
コート・デ・ブランの代表的グランクリュ、アヴィーズの特徴が太く切れ込む酸と強いミネラルを備えた骨太なエレガンスとすると、その南隣りにあるオジェは優しい果実と細かな酸を備えた大らかなエレガンスが魅力である。
2km程度しか離れておらず、共通した土壌を多く持つこの2つの村に決定的な違いをもたらすのは、斜面の形である。
アヴィーズから続く斜面はオジェに入ると「く」の字を描くように湾曲する。このパラボラアンテナ状の地形が冷たい北風から畑を守り、周囲の村よりも暖かなミクロクリマを生み、オジェのキャラクターに大きな影響を与えている。
■データ(出典:GRANDES MARQUES&MAISONS DE CHAMPAGNE)
栽培面積 | 約403.60 ha |
栽培比率 | シャルドネ 99%
ピノ・ノワール 1% |
栽培家数 | 215 |
主なシャンパーニュ・メゾン | Delamotte
Laurent-Perrier Louis Roederer Moët & Chandon Salon |
主なレコルタン・マニュピラン | Bonnet-Gilmert
Chinchilla J. Pierron-Léglise |