生産者のこだわり

ドゥニ・モルテは、ヴィニュロンで醸造家の父シャルル・モルテのもとで、17歳から手ほどきを受け、父の引退後となる1991年に跡を継ぎました。 ワイン造りはあのアンリ・ジャイエから教わりパーカー氏に、「 ジュヴレ・シャンベルタンのスターになり得る 」と絶賛されたドゥニ・モルテ。 評価は年々高くなり、世界中の愛好家垂涎の的となり、価格も高騰し非常に入手困難なドメーヌの１つとなりました。彼の特徴は厳しい選果と収量制限など行い、低温発酵で醸した後、ゆっくりと樽熟成されるスタイル。その後、2006年1月自らの命を断ち、その生涯の幕を下ろしました。 父の死後、1981年生まれの息子アルノーが、母親のローランスとともに懸命にワイン造りに取り組みました。父が一代で築きあげた、名声を背負ってのワイン造りでしたが、13歳からドメーヌで手伝い、メオ・カミュゼやルフレーヴ、オーストラリアで研鑽を積んだアルノーには自信がありました。 抽出を抑え、パワーではなくフィネスのあるワインを造りたい、そう思い続けていたアルノーは、「テロワールの性格がわかるエレガントなスタイル」を目指し、年ごとのブドウにあった除梗・樽の使用により、亡き父の意志を引き継ぎつつ、よりエレガントで柔らかみのあるワインを造り出すことに成功しました。 かつてのドゥニ・モルテの時代と比べると、色調には透明感があり非常にミネラリーで優雅ながらも、重量感や華麗さは健在しています！ かつて、ドゥニが本当に目指していたスタイルを息子のアルノーが確立したことで、「実は父親以上かも？！」と評価もうなぎ上りとなりました。世間の評価も、偉大なる父を超えるほどになりました。 ル・メイユール・ヴァン・ド・フランス2015では堂々2ツ星を獲得しています！