≪こんな香り･味わいのワインです≫：
シャンパーニュで最もパワフルなピノ・ノワールを産み出すグラン・クリュの村、ブジーを代表する老舗が『ピエール・パイヤール』。彼らがこの村に所有する複数の“区画”＝パーセルを組み合わせて造り上げる自信のエントリー・レンジが「レ・パルセル」です。力強さにエレガンスを兼ね備えた「まさにブジー」という1本。
ベリー系果実を中心に、味わいのギュッと詰まったフルーツたっぷりの香り。僕はこのシャンパーニュでいつもアプリコットジャムや苺ジャムを思い描きます。ほのかなイースト香がクリームのようなイメージをプラスし、甘いアロマがこれでもか！と漂う…。
味わいはひとくち目からリッチな甘さと適切な酸が素晴らしい調和で心地よく展開、時間経過とともにフレッシュ感・瑞々しさが増していき、炭酸ガスもますます元気に。余韻には乾燥させたオレンジスライスのように力強く甘い香りがしっかりと長く残りました。ブジー村のピノ・ノワールならではの力量・包容力そして重層性で飲み手をしっかり満足させるシャンパーニュ、メインの肉料理ともしっかり渡り合いますよ。

≪良い状態で楽しむには、いつ抜栓する？≫：
開けたてから十分に開いた状態でしたので、1人か2人でゆっくり楽しむ夜なら、直前の抜栓でOK。4人以上で飲む時には、出来れば30分-1時間くらい前には開けておいてみてください。30分ほど経つと泡がより溌溂と、果実の甘みがよりふくよかになってきます。
グラス1杯の体験を大切に…折角の贅沢シャンパーニュですから、最良の状態で楽しみましょう！

≪このワインがもっとおいしくなる温度設定≫：
飲む前には十分に冷やしておいてください。このシャンパーニュを開ける日の朝には冷蔵庫に入れておきましょう。テーブルで飲み進めながら、少しずつ温度を上げていって好みの味わいになるポイントを探してみてください。
赤ワインを想わせるようなタッチのパワフルな味わいですので、温度が少し上がった時にはシャンパーニュと違った魅力が現れてきます。自分の最適と思う温度帯を探すのも楽しい1本ですよ。

≪おすすめのワイングラス形状･サイズ≫：
フルートやチューリップ型のグラスも良いですが、ここは是非普通のワイングラスで飲んでみてください。非常にヴォリューミーなスタイルのシャンパーニュですので、香りの立ちあがり方、果実味の重量感、そして味わいの余韻が全くと言ってよいほど変わります。まだシャンパーニュを通常のワイングラスで飲んだことが無い、という方は是非このワインでお試しを！