生産者の紹介
新世代の偉大なピノ・ノワールの造り手としてブルゴーニュ評論の権威も注目する若手醸造家。初ヴィンテージから名門カレラに並び『年間最優秀ピノ・ノワール』に選ばれた。
アルコール度数が高く爆発的な果実味を持つピノ・ノワールではなく、複雑でニュアンスに富むピノ・ノワールをカルフォルニアで求めた時、最高のアペラシオンのひとつに数えられるのがアンダーソン・ヴァレーだ。ピノ・ノワールの名産地として知られる海岸沿いのエリア、ノース・コーストの中でも、ソノマより北にあり、ナヴァロ川が形成した渓谷に畑が拓かれている。カリフォルニア州最北の主要ブドウ栽培地のひとつというロケーションもさることながら、海岸から約16kmと近いため、冷たい海風が入り込み、谷の底部にある畑は霧の影響を受け涼しい。また、霧がかからない谷の斜面に位置する畑は海抜が高く、いずれも非常に冷涼な気候となる。そのため、ブドウは長い時間をかけて成熟し、自然に酸を保持しながら過熟することなく糖度と風味を増す。1982年にシャンパーニュの名門ルイ・ロデレールがロデレール・エステートを設立したのを皮切りに、スパークリング・ワイン用の最高級のシャルドネとピノ・ノワールの産地として認識され、その後、より冷涼な産地のスティル・ワインとしてのピノ・ノワールを求めたナパやソノマの生産者の参入により、今日の世界的な名声が確かなものになった。正しい品種を植えればアンダーソン・ヴァレーには高級ワインの生産地として成功する土壌と気候があると、カルフォルニア大学デイヴィス校の最近の調査でも認められている。
ブルゴーニュ愛好家であるピーター・ケイネズは、この高品質なピノ・ノワールの産地で誰もが欲しがる偉大な畑、デムス・ヴィンヤードとセリーズ・ヴィンヤードを2007年に購入した。これらの畑は海抜が高い斜面にあるためアンダーソン・ヴァレーの基準で見てもブドウが熟するのが非常遅く、アルコール度数が控えめな気品溢れるワインが生まれる。しかし、この地の本当のポテンシャルはまだ発揮されていないと感じたピーターは、理想とするブルゴーニュのようなシャルドネやピノ・ノワールを造るべく、ケイネズ・ワイナリーを設立。醸造責任者兼ディレクターとして同好の士ともいえるアンソニー・フィリベルティを招いた。
アンソニーは冷涼な土地や単一畑のワインに魅せられたソノマ出身の若手醸造家で、オレゴンやソノマのワイナリーでワイン造りを学んだ。プレミアム・ピノの先駆者ウィリアム・セリエムで研修していた時の同僚とともに彼が2004年に設立したアントヒル・ファームズは、既に出身のウィリアムズ・セリエムをも凌ぐ評価を受け、ブルゴーニュ評論の権威アラン・メドーですら、彼らのワインを入手するためにメーリング・リストへの登録を勧める程である。冷涼なノース・コーストの様々なエリアから傑出したピノ・ノワールを造ることに専念しており、新世代の偉大なピノ・ノワールの造り手として注目を集めている。
栽培と醸造の分業が確立しているアメリカでは珍しく、ケイネズ・ワイナリーは栽培から醸造まで一貫して行っており、アンソニーは醸造だけではなく頻繁に畑に出てビオディナミによる栽培に深く関わっている。「時間をかけて継続的に畑を観察し経験を積むことで得た畑の知識が偉大なワインを造ることに不可欠」という彼の信条が反映されたブドウは、アントヒル・ファームズはもちろんリオコなど気鋭のワイナリーにも供給される。醸造面では、ピノ・ノワールはルロワやDRCのように完全には除硬せず部分的にブドウの房ごと発酵させるのが特徴的である。晩熟の気候を享受し、長いハングタイムの中でブドウが茎まで成熟するからこそ可能な手法となる。自然酵母でアルコール発酵した後は、ワインはフレンチオークのバリックで熟成される。「栽培はできる限り手を掛けて、醸造はできる限り自然に」をモットーに造られるワインには、溢れんばかりのアロマ、ジューシーな果実味、ストラクチャー、背筋が伸びるような緊張感など、美しいピノ・ノワールに求める要素が揃っている。初ヴィンテージの2009年で、カリフォルニア・ワインに造詣が深いジャーナリストからカレラやドリュー・ファミリー等の名門と並んで年間最優秀ピノ・ノワールに選ばれる快挙を達成。続くヴィンテージでも一様に高い評価を受けている。「ライバルはブルゴーニュ」という彼らが近い将来、熱狂的なブルゴーニュ愛好家すら唸らす偉大なワインを生み出すことは間違いない。
みんなのワインレビュー
【ヴィンテージ完売致しました。再入荷の予定はございません。】ケイネズ・ワイナリー ピノ・ノワール デムス・ヴィンヤード 2012年(USAカリフォルニア産赤750ml)
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- 2件のレビューがあります
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ピノ・ノワールの美学
普段重口赤ばかりをひいきしてしまうので、ピノ・ノワールのことももっと知りたいと思って飲み始めたころに出会った一本。
香った瞬間、ツン、としたイチゴやチェリーに混じって、料理のような「旨味」の香りにうっとり。肉料理の匂いに共通するような、唾液腺を刺激する香り。
飲んでみると、気高さを感じるような酸味と、その背後にはトータス・クリークのピノを飲んだ時に感じたあの親しみやすいジャム感。
ピノ・ノワールはまだ全然開拓できてないので、「このピノ・ノワールは傑作!」みたいな判断はできません。
が、同じ評価軸では比べられない、ピノ・ノワールの美学の一端に触れることができました。
あの時メルマガを見て衝動買いした自分をほめてやりたいと思いました。
感銘の極み
ピノの特徴である酸味が苦手なので、普段は好きな造り手さん以外買わないのですが、熟成系で
あればたまにトライしています。
今回のワイン、素人ノムリエ的に一言で感想を申し上げるならば、「高級ブルゴーニュの味」。
熟成ブルゴーニュで感じる「旨味の凝縮感」がこのワインにはありました。
そこにテロワールから来る(?)ブドウの甘味がオンされるものですから、それはもう至極のお味です。
争奪戦になるのもうなずけます。
もう手に入らないのかと思うと非常に悲しくなってくると共に、一期一会に感謝せねばとも思いました。

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