「割安なサンセール」というよりは「割高なミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ」と捉えた方が素直で正直。
レビュー対象商品:ドメーヌ・マンシャン ヴァランセ・ブラン(仏ロワール産白750ml)
投稿日時:2018/09/25 22:30:18
──フランスでは、ロワール地方がこういったワインの代表的な生産地。「サンセール」が名高いですが少々価格が高め・・・。ということで、CLUB 30ではここでも隠れた名産地「ヴァランセ」をセレクトします──
というShop側の売り文句には若干の違和感。別に探せば2,000円ちょいで「旨いサンセール」──たとえば「Michel Thomas / ミッシェル・トマ」とか──は買える。そういう意味で、この「ヴァランセ」は「割安なサンセール」というよりは「割高なミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ」という表情の方が強く前に出る。
アロマも快活な生命力に溢れたシトラスというよりは、やや清楚にフローラル寄りの愛らしいニュアンス。決して不味いワインではないが、どうにも中途半端で、値段と釣り合うかは微妙。
すべては飲み手の捉え方に依拠する。「1,500円クラスのなんちゃってボルドー白」よりはマシだが、反面「1,000円前後の出来の良いミュスカデ」よりは割高だし、当然、一部の2,000円台のサンセールやボルドー白で得られるタイトで集中力のあるビビッドな果実味なんかどこにも探せない。
なんとなく品良くチャキっとまとまった欠点の少ないワインだが、仮にそんなものがあるとして、まるで「AOCロワール」──ザックリしたバランスの、継ぎ接ぎだらけのダイジェストなロワール・ワインとでも言うべき、なんとも頼りない存立性に満ちた味わいであることも、また事実。
この際、+500円程度の値段は気にしないから、遠慮なく満足度の高いワインを案内して欲しい。デイリーワインとして、この内容では、ブっちゃけ高いです。
お電話1本ですぐご注文!
通販専用フリーダイヤル
受付 / 10:00-16:00 (平日)
※お支払いは現金代引きのみ
※一般のお客様専用窓口です