≪こんな香り･味わいのワインです≫：
今回もグラスに注いだ瞬間、橙色がかった美しいゴールドの液体に期待が高まります…色合いは05より濃いかもしれません。僕が2006年に思い描いた一言イメージは「べっこう飴」。甘さとちょっと焼いた感じ…焼きリンゴやアンズの砂糖漬けなども。よく考えたら全体的に縁日っぽい感じですね、なんともノスタルジックな味わいです(かといってチープな味わいではありませんのでご安心を！！)。そしてその甘い味わいにフレッシュな爽快感を加える様々なハーブのニュアンス。15年経ってもまだまだ果実のピュアなクリア感もしっかり残り、甘すぎず重くならず実に上品なバランスで成立していました。
余韻にはハニークッキーやキャラメル、そして柑橘類の皮を想わせる軽い苦味が加わります。本格的なワインを飲んでいる、という充実感が心を満たしてくれる、贅沢な1本でした。是非、2005年と比較してみてください！

≪良い状態で楽しむには、いつ抜栓する？≫：
開けたてすぐからおいしく楽しめました。前ヴィンテージに続き、15年の熟成を経たブルゴーニュ白としては何と取り扱いの楽な1本なのか…と褒めてあげたくなります。そこから全体の味わいバランスがピークに達するのは抜栓から1時間が経過したくらいでしょうか。この1時間、抜栓直後の状態からの変化を楽しんでみてください。

≪このワインがもっとおいしくなる温度設定≫：
多少温度が高いくらいの方が、このワインの魅力をしっかりと感じ取ることが出来るはず。セラー保管だったらそのままの温度帯から飲み始めて、もう少し軽やかなほうが好みだな・・と思ったら少しだけアイスバケツで冷やす、くらいで良いと思います。常温で保管していた方は、赤ワインの温度を少し下げるよりも気持ち長め、くらいの冷やしを。冷蔵庫だったら1時間、アイスバケツなら7-8分というところでしょうか。テーブルの上にアイスバケツを置いておいて、随時好みの温度でに調整しつつゆっくり楽しみましょう！

≪おすすめのワイングラス形状･サイズ≫：
前回2005年ヴィンテージについては大きめの丸形ブルゴーニュグラスをおすすめしましたが、こちら2006年については僕自身の好みはボルドータイプのグラス。全体がギュッとまとまり、果実の甘味がよりクリアに感じられました。幾つかのグラスで比較して、お好みを見つけてみてください！