生産者のこだわり

ギボラはシャルドネのスペシャリストです。シャンパーニュの生産者としては非常に珍しく、100%のブラン・ド・ブランしか造っていないのです。そして同じ志を持った10の生産者が集まったグループ「パッション・シャルドネ」のメンバーでもあります。まさしくシャルドネにのみ情熱を注ぐ生産者です。

シャンパーニュのグラン・クリュ南エリア、コート・デ・ブランはシャルドネの聖地。ギボラはこのシャルドネの聖地の中でも、3つのグラン・クリュ、クラマン村、シュイイ村、オワリー村に畑を持っています。ただし持っている畑の面積はわずか8haであり、しかもそのうちの5haは他社に販売し、自身でのシャンパーニュ造りに使用するのは最も古木のシャルドネ(なんと樹齢70年以上！)を含む特に良い条件の3haのみです。

わずか3haの厳選されたシャルドネの畑。そのシャルドネの質をさらに高めるために作業はすべて手作業で、殺虫剤や除草剤を使用せず、ただでさえ小さな畑で剪定や収量制限を徹底する。瓶熟期間も今回ご紹介する2つのシャンパーニュで48か月、68か月と非常に長いです。それほどまでにこだわり抜かれたシャルドネだけで造られるシャンパーニュを、ぜひたっぷりとお楽しみください。

1885年にワイナリーを獲得。1995年、リシャールが20歳のときに彼の祖母から引き継ぎました。ワインの品質は自分たちの手で作り上げられるものではなく、ブドウが作り出す。生産者の仕事はその品質を維持するだけであり、テロワールを最大限に表現するため、手を加えるのは最低限の作業のみ、というフィロソフィーをもっています。