Roussillon(ルーション)
ルーションはフランスの最南端にあるワイン産地で、スペインとの国境にそびえるピレネー山脈と地中海の間に位置する。ピレネー山脈に大きく影響を受けており、多くの畑がこうした山の麓や斜面に見られる。約70%の畑がAOCに認定されており、ラングドックのような大量生産ワインに向く広大な平野や海岸沿いの平地といったエリアは存在しない。 ルーションの生産の約1/4はヴァン・ […]
ルーションはフランスの最南端にあるワイン産地で、スペインとの国境にそびえるピレネー山脈と地中海の間に位置する。ピレネー山脈に大きく影響を受けており、多くの畑がこうした山の麓や斜面に見られる。約70%の畑がAOCに認定されており、ラングドックのような大量生産ワインに向く広大な平野や海岸沿いの平地といったエリアは存在しない。 ルーションの生産の約1/4はヴァン・ […]
マウント・ヴィーダーはナパ・ヴァレーAVA内にあるサブリージョンの一つで、ナパとソノマを分けるマヤカマス山脈の東向きの斜面に位置する。いわゆる山側AVAの一つで、マウント・ヴィーダーの南には冷涼なカーネロスが見え、東にはオークノールとヨントヴィルが隣接する。 ブドウ栽培が始まったのは19世紀中頃だが、現在山の斜面に見られる畑の多くは20世紀になってから作られ […]
イタリア最南端にあるシチリアは地中海最大の島である。2500年以上に渡って地中海のワイン産業において極めて重要な位置を占め、その評判やワインのスタイルは時代ごとに大きく変化してきた。かつてこの島は甘口のミュスカで最もよく知られ、その後は酒精強化のマルサラが象徴であった。現在シチリアといえばIGT Terre SicilianeやDOC Siciliaなどの辛 […]
カーネロスはカリフォルニアで最も誉れ高い産地の一つである。ナパ・ヴァレーは北の内陸に進むとより温暖で熱く、逆に南の海沿いに進むと冷涼となるが、カーネロスは最南端に位置する。つまり、サン・パブロ湾に最も近くカリフォルニアにおいて冷涼な産地の一つとなる。 東のマヤカマス山脈と西のソノマ山脈の麓の南部一帯約370haをカバーし、そのうちブドウが植えられているのはわ […]
スペインの首都マドリードの北西に位置するルエダは、ドゥエロ川に沿って約150kmに渡って広がる。近隣のトロやリベラ・デル・ドュエロと異なり、ルエダの生産はほとんどがフレッシュで軽やかな白ワインとなっている。 歴史を見ると50年ほど前までは土着品種ベルデホを使って酸化的なシェリーのようなワインを作っていたが、このスタイルは時代が進むにつれて廃れていった。その後 […]
イタリアのかかとの部分にあるプーリアは、アブルッツォの南部に位置し三方を地中海に囲まれた細長い産地である。温暖な地中海性気候のもと心地よい海風が吹くこの地は、ワイン生産にはうってつけで、降雨量が少ないために病害リスクが低く、土壌は肥沃で灌漑が許可されている。 この恵まれた土地に根付くプーリアのワイナリーたちは長い間、需要に応えるために大量のブドウを育てワイン […]
ハウエル・マウンテンはナパ・ヴァレー北部、ヴァカ山脈に位置するAVAで、ちょうどセント・ヘレナの街の北東にある。ナパ山側AVAの中でも最奥部にあるエリアの一つで、長さ約16km、幅は最大でも3km程の細長い形をしている。 AVAを名乗るためには、畑は標高427m以上でなければならないが、これがハウエル・マウンテンの個性を際立たせている。というのも、マウント・ […]
オークヴィルは全米のカベルネ・ソーヴィニヨンの頂点に君臨するワイン産地で、ラザフォードとヨントヴィルに挟まれたナパ・ヴァレーの心臓部に位置する。 この地のブドウ栽培は1868年にまで遡ることができ、当時Henry Walker Crabbが最初の畑を作り、その場所をTo Kalonと名付けた。約100年後にRobert Mondavi(ロバート・モンダヴィ) […]
イタリア中部に位置するラツィオは、ヨーロッパ文明の中心として栄えた永遠の都ローマを州都に持つ。古代ローマ時代からワイン造りが盛んで、ヨーロッパ各地にワイン文化を普及した重要な歴史的産地である。現在は主に白ワインで知られ、生産量は同州の約70%を占める。大半がマルヴァジアとトレッビアーノ・トスカーノから作られる。中でもローマ法王が愛飲し、文豪ゲーテが「楽園のよ […]
ブルゴーニュのボーヌから東に約100km、スイスとの国境近くに位置するジュラは、非常に規模の小さいエリアである。畑面積は2000haに満たず、これはフランス全体のブドウ畑のわずか0.5%前後である。かつては現在の10倍の規模を誇っていたが、1850年以降カビやフィロキセラの流行、南仏-パリ間の鉄道開通、2つの世界大戦などを通して畑の規模が大幅に減少した。しか […]