Peloponnese(ペロポネソス)
ペロポネソス半島はギリシャ大陸の南端にある巨大なエリアである。 ブドウ畑の面積はギリシャ最大で、全体の約30%を占める。山がちなこの半島の地形には、むき出しの台地や渓谷が見られ、多彩な微気候が形成されている。こうしたテロワールの多様さはブドウ栽培に理想的と言え、実際にアギオルギティコ、モスホフィレロといった地場品種だけでなく、シャルドネ、ゲヴュルツトラミネー […]
ペロポネソス半島はギリシャ大陸の南端にある巨大なエリアである。 ブドウ畑の面積はギリシャ最大で、全体の約30%を占める。山がちなこの半島の地形には、むき出しの台地や渓谷が見られ、多彩な微気候が形成されている。こうしたテロワールの多様さはブドウ栽培に理想的と言え、実際にアギオルギティコ、モスホフィレロといった地場品種だけでなく、シャルドネ、ゲヴュルツトラミネー […]
海岸山脈とアンデスに挟まれたチリのセントラル・ヴァレーには、著名なマイポ・ヴァレーがあるが、それに負けずと劣らず最高品質のワインを生み出す産地がある。それがラペル・ヴァレーである。 マイポ・ヴァレーのちょうどすぐ南に位置するこの地は、コルチャグア・ヴァレーとカチャポアル・ヴァレーという2つのサブリージョンを持つ。ワインはほとんどがいずれかのサブリージョンを名 […]
コロンビア・ヴァレーはワシントン州南東にある、米国でも最も巨大なAVAのひとつで、ざっくりワシントン州の1/3ものエリアを占める。AVAの総規模は4500000ha(ブドウ畑の合計は24313ha)で、内ワシントン州は3500000ha(ブドウ畑23971ha)をカバー、残りはオレゴン州にまたがる。ワシントンの99%のブドウ畑がこのAVA内にあ […]
マクラーレン・ヴェイルは、サウス・オーストラリア州の州都アデレードの南約35kmに位置し、海に突き出たフルリオ半島の北西にあるワイン産地。フルリオ半島一帯で最も重要な産地であり、オーストラリアでも五本の指に入る屈指の銘醸地である。幅広いブドウ品種がこの地で成功を収めており、最上のワインはしばしば高樹齢のブドウから作られ、中には樹齢100年を超すものもある。 […]
パールは南アフリカの中でも最も重要な内陸産地の一つである。ケープタウンからは60kmほど内陸に位置しており、東はボーランド(Boland)山脈、西はパール・ロック(巨大な花崗岩の露頭)がそびえる。パールの南西約25kmにはフランシュフック(Franschhoek)が、南にはシモンズバーグ(Simonsberg)山脈が横たわり、山を超えるとステレンボッシュ(S […]
クナワラはサウス・オーストラリア州のライムストーンコーストエリアにある最も重要なワイン産地であり、オーストラリアを代表する傑出した赤ワインを生み出すことで知られている。ブドウが初めて植えられたのは19世紀の終わり頃だが、この地を代表するWynnsが設立される1950年代に入るまでは、クナワラは世間からは注目されていなかった。Wynnsの後にはPenfolds […]
タスマニアはオーストラリア本土から約250km離れた場所にある島であり、一つの州として認められている。ブドウ栽培面積は約1700haで、オーストラリア全体の生産量のわずか1%にも満たないが、プレミアムなワインの生産地として注目されている。タスマニアは特に高品質なスパークリングワインで知られているが、実は生産量の2/3はスティルワインが占めている。ピノ・ノワー […]
チリで最も重要なワイン産地はどこか、と聞かれてマイポ・バレーと答える人は少なくないだろう。チリの首都サンティアゴのちょうど南に位置するマイポ・バレーは、リーズナブルでカジュアルというチリのイメージを覆す高品質ワインを生む。しばしば「南アメリカのボルドー」とも言われ、果実味主体のリッチなカベルネ・ソーヴィニヨンが特徴である。 サンティアゴ周辺に初 […]
ビクトリア州の州都メルボルンの北東に位置するヤラ・バレーは、「暑くて乾燥したシラーの産地」というオーストラリアのイメージとは全く異なり、極めて冷涼な産地である。エレガントで複雑なピノ・ノワールとシャルドネを生むヤラ・バレーでは、世界中から多くの愛好家が訪れてくるため、ワイナリー観光も重要な産業となっている。 ブドウが初めて植えられたのは1838年で、そこから […]
スペイン北東部カタルーニャ州といえば、国際的な観光都市であるバルセロナが有名だ。そのバルセロナから海岸沿いに南に100kmほど下るとタラゴナという町が見えてくる。この町から少し内陸に位置するプリオラートは、規模こそ小さいものの極めてダイナミックな産地である。この地が生む力強いフルボディの赤ワインは、過去数十年にわたって高級ワインとしての名声をほしいままにして […]