Rueda
スペインの首都マドリードの北西に位置するルエダは、ドゥエロ川に沿って約150kmに渡って広がる。近隣のトロやリベラ・デル・ドュエロと異なり、ルエダの生産はほとんどがフレッシュで軽やかな白ワインとなっている。 歴史を見ると50年ほど前までは土着品種ベルデホを使って酸化的なシェリーのようなワインを作っていたが、このスタイルは時代が進むにつれて廃れていった。その後 […]
スペインの首都マドリードの北西に位置するルエダは、ドゥエロ川に沿って約150kmに渡って広がる。近隣のトロやリベラ・デル・ドュエロと異なり、ルエダの生産はほとんどがフレッシュで軽やかな白ワインとなっている。 歴史を見ると50年ほど前までは土着品種ベルデホを使って酸化的なシェリーのようなワインを作っていたが、このスタイルは時代が進むにつれて廃れていった。その後 […]
イタリアのかかとの部分にあるプーリアは、アブルッツォの南部に位置し三方を地中海に囲まれた細長い産地である。温暖な地中海性気候のもと心地よい海風が吹くこの地は、ワイン生産にはうってつけで、降雨量が少ないために病害リスクが低く、土壌は肥沃で灌漑が許可されている。 この恵まれた土地に根付くプーリアのワイナリーたちは長い間、需要に応えるために大量のブドウを育てワイン […]
ハウエル・マウンテンはナパ・ヴァレー北部、ヴァカ山脈に位置するAVAで、ちょうどセント・ヘレナの街の北東にある。ナパ山側AVAの中でも最奥部にあるエリアの一つで、長さ約16km、幅は最大でも3km程の細長い形をしている。 AVAを名乗るためには、畑は標高427m以上でなければならないが、これがハウエル・マウンテンの個性を際立たせている。というのも、マウント・ […]
オークヴィルは全米のカベルネ・ソーヴィニヨンの頂点に君臨するワイン産地で、ラザフォードとヨントヴィルに挟まれたナパ・ヴァレーの心臓部に位置する。 この地のブドウ栽培は1868年にまで遡ることができ、当時Henry Walker Crabbが最初の畑を作り、その場所をTo Kalonと名付けた。約100年後にRobert Mondavi(ロバート・モンダヴィ) […]
イタリア中部に位置するラツィオは、ヨーロッパ文明の中心として栄えた永遠の都ローマを州都に持つ。古代ローマ時代からワイン造りが盛んで、ヨーロッパ各地にワイン文化を普及した重要な歴史的産地である。現在は主に白ワインで知られ、生産量は同州の約70%を占める。大半がマルヴァジアとトレッビアーノ・トスカーノから作られる。中でもローマ法王が愛飲し、文豪ゲーテが「楽園のよ […]
ブルゴーニュのボーヌから東に約100km、スイスとの国境近くに位置するジュラは、非常に規模の小さいエリアである。畑面積は2000haに満たず、これはフランス全体のブドウ畑のわずか0.5%前後である。かつては現在の10倍の規模を誇っていたが、1850年以降カビやフィロキセラの流行、南仏-パリ間の鉄道開通、2つの世界大戦などを通して畑の規模が大幅に減少した。しか […]
ドライ・クリーク・ヴァレー(DCV)はソノマにあるAVAで、カリフォルニアの中で最もジンファンデルに適したテロワールを持つエリアの一つとされている。白ブドウではソーヴィニヨン・ブランで品質の高いものが見られる。 歴史を見ると、この地ではゴールドラッシュによってイタリアから移民が流れこんできた1850年頃からワインが作られてきた。1900年初頭まで賑わいを見せ […]
フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア(フリウリ)はイタリアの北東端にあるワイン産地で、北はオーストリア、東はスロヴェニア、南はアドリア海に面している。イタリア全体のわずか4%という生産量だが、とりわけ白ワインの品質は傑出している。生産量の75%以上が白ワインとなるが、赤ワインからも地場品種・国際品種ともに質の高いものが味わえる。協同組合が盛んなトレンティーノ・ア […]
プロヴァンスはフランス最南東にあるワイン産地で、温暖な地中海気候が生む高品質なロゼワインで知られている。主にグルナッシュとサンソーのブレンドからなるプロヴァンスのスタイルは今や世界中がこぞって真似をしている。生産量で見ると、プロヴァンスのAOCワインの約90%がロゼで占められているが、これはなんとフランス全体のAOCロゼワインの約40%にも相当する。 ロゼ以 […]
マルケはイタリア中東部に位置し、アペニン山脈からアドリア海まで広がっている。北はエミリア・ロマーニャ、西はウンブリア、南はアブルッツォに囲まれている。赤ワインは主にモンテプルチアーノとサンジョヴェーゼのブレンドから、白ワインは主にヴェルディッキオから作られる。もともとはヴェルディッキオがこの地の主要品種であったが、現在では上記の黒ブドウ2品種がより多くのワイ […]