フィリップ・カンビ氏への数々の追悼の言葉

フィリップ・カンビ氏への数々の追悼の言葉

(上記画像はPhilippe Cambie氏のHPより)


2021年12月18日に59歳で亡くなった南ローヌの著名なワイン醸造コンサルタント、故フィリップ・カンビ氏。訃報が伝えられてから、彼への賛辞の言葉が世界中から寄せられています。彼は南フランスの出身、ラングドック地方のエロー県で生まれましたが、シャトーヌフ・デュ・パプに定住し、ここが彼にとって最もゆかりの深い地域となりました。

 

彼のワイン造りはフランスの国境を越え、カリフォルニア(ビジネスパートナーでベテラン醸造家のAdam Leeと共にセントラル・コーストのピノ・ノワール、Beau Marchais を設立)、スペイン、さらにはマケドニアやルーマニアにまで広がっていきました。米国の有名なワイン評論家 Robert Parker は、2010年に彼をワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに選出しています。(Parkerが100点を与えた15のワインにカンビ氏は関わっています)

 

「グルナッシュの法王」「ブレンドのモーツァルト」と呼ばれた彼ですが、ワイン造りの才能と同じくらい、彼の温かい人柄を取り上げた賛辞が多く見受けられました。

 

「特に南ローヌにとっては大きな損失だが、あらゆる地域のワインを本当に理解している人物だった」と Jancis Robinson は Twitter で語り、「非常に親しみやすく、カリフォルニアの偉大な友人だった」とも述べています。

 

「彼は信じられないほどの圧倒的な才能とワイン造りにおける全ての知識を持ち、名声もあったが、フィリップは常に謙虚で純粋であり続けた」とコロラド在住のワイン評論家 Jeb Dunnuck は言います。「その大柄な人物像にもかかわらず、彼は根っからの親切で、優しく愛情深い人物であり、また多くの人にとって親愛なる大切な友人であった。」

 

フランスのワイン評論家 Yohan Castaing は「彼は寛大で、才能に溢れ、個性豊かな人物だった」と記しています。

 

デカンター誌のローヌ専門家 Matt Walls は、「彼は非常に才能のあるワインメーカーであり、人間として常にオープンで親切だった。彼がいなくなるのは寂しいことだ」と述べています。

 

ワインスペクテーター誌は「彼は伝説的な人物であった。180cmの大柄な彼は、素晴らしい料理、ワイン、友情を愛した。生涯独身を貫き、素晴らしいレストランのテーブルに座り、友人たちに囲まれ、あるいは自分のキッチンで友人たちのために料理をするのが最も幸せなことだった。」と記しています。

 

2013年、カンビは Wine-searcher に、生まれ故郷のエローで父の隣に埋葬されることを希望していると語っていました。

 

 

引用元: https://www.wine-searcher.com/m/2021/12/young-drinkers-flock-to-organic-wine

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