カリフォルニアの火災シーズンが早くも始まる

まだ6月だというのに、ソノマのワイン生産地ではすでに火災による避難が発生しています。

ソノマ郡のドライ・クリーク・ヴァレーにある、少なくとも9軒のワイナリーが6月16日（日）、急速に進行した山火事により避難しました。さらに13のワイナリーが避難勧告を受けており、延焼の速さによっては避難勧告が出される可能性もあります。

火災（ポイント・ファイヤー）は6月17日（月）の午後までに485haに達し、鎮圧率はわずか20％。火災が発生しているのは田舎ですが、樹齢100年のジンファンデルのブドウ畑や住宅、ワイナリーに恵まれた地域です。少なくとも1つの納屋が全焼しましたが、他の建造物に関する情報はまだありません。カリフォルニア州森林保護防火局は、夜間でもヘリコプターで、日中は航空機で上空からこの火事と戦っています。

「このドライ・クリーク・ヴァレー一帯の、住宅、工業、商業、レクリエーション価値が危険にさらされています」と、カリフォルニア州森林保護防火局の次席Mike　Winkは言います。「これらすべてが大きな懸念材料です」。

避難したワイナリーは、 Ferrari-Carano Vineyards and Winery, Bella Vineyards & Wine Caves, Capo Creek Winery, Martorana Family Winery, Michel-Schlumberger Wine Estate, Quivira Vineyards, Mounts Family Winery, A. Rafanelli Winery 、Dutcher Crossing Wineryなどです。

「幸いにもFerrari-Carannoのチーム、ブドウ畑、ワイナリーは現在無事です」とワイナリーの広報担当Nora Feeleyは語りました。「私たちは昨日避難し、予防措置として6月18日（火）まで休業します」。

ドライ・クリーク・ヴァレーには150のワイン生産者が所有する3642ha以上のブドウ畑があり、多くがジンファンデルで知られています。オールド・ヴァイン・レジストリに登録されている樹齢69年以上のドライ・クリーク・ヴァレーの畑は32あり、そのうちの18は樹齢100年以上、そして5つは1800年代に植えられたものです。最も古いのは、1885年に植えられた2つのTeldeschi Ranchの畑です。

ブドウ畑は森林や開けた草地よりも火災に強いのですが、最も古いブドウ畑の多くは乾式農法です。ブドウ畑が火災に強い理由のひとつは、ブドウ木が他の植物よりも多くの水分を保持しているからです。

ソノマ郡は、ラグーナとエル・モリノの2つの高校に避難所を設置しました。300人以上の住民が避難を命じられ、さらに400人が避難勧告を受けています。山火事地域は停電しています。出火の原因はまだわかっていません。

“ポイント・ファイヤー”は2016年以来、最も早い時期にソノマ群を襲った大規模な山火事です。しかし、火災の条件が整っていたため、特に驚くことはありませんでした。

この冬、カリフォルニア州は数年にわたる干ばつの後、貯水池を満たすのに十分な、顕著な雨季を迎えました。しかし、それは新鮮な草木がたくさん生い茂ることを意味し、暖かく乾燥した状況では火種となったのです。ナパ郡は、2週間前に24haの火災“クリスタル・ファイア”に見舞われ、山火事シーズンのスタートをさらに早めました。

カリフォルニア北部のワイン生産地の大部分は、暖かく乾燥した強風が延焼を促進するため、6月17日（月）に赤旗火災警報が発令されました。“ポイント・ファイヤー”に最も近いヒールズバーグの相対湿度は、月曜日の午後にはわずか10％でした。対照的に、サンフランシスコの相対湿度は37％、オークランドは42％でした。ナパとソノマの住民は、“ポイント・ファイヤー”から数キロ離れていてよかったと胸をなでおろしています。どちらも相対湿度がわずか6％だったためです。

アメリカ赤十字社は、サンフランシスコ北部のノース・ベイに大気質指数の警告を出し、どうしても外出しなければならない人はN-95マスクを着用するよう勧告しました。強風のためか、サンフランシスコとナパの空気は6月17日（月）の午後も良好でした。

ワイナリーにとって朗報なのは、おそらく煙害には時期が早すぎることです。ヴェレゾン（早期の小さな緑色の実が成長し、色が変化する過程）前のワイン用ブドウには影響しないと考えられています。カリフォルニアでは通常、ヴェレゾンは7月中旬から下旬まで起きません。

ガーンヴィルのスマート・ピザ店は、避難者に無料で食事を提供しています。

引用元：　California Fire Season Starts Early

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