テロワール

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価格と評判の間で苦しむワイン

  ミドル産地のトップワインは、トップ産地のミドルワインよりも優れているでしょうか?「安い」あるいは「グッド・バリュー」という言葉がスタイルやアペラシオンについているワインは、こうしたノイズを除去して高額消費者を引き付けるのが難しいとされています。Pomerolの怠けた生産者はどれほど幸運でしょうか。周りからの大きな尊敬の下でその高価なワインを実に簡単に売る […]

バイオ炭~ブドウ畑を救う次世代スター~

  今日、多くの栽培家が”Biochar=バイオ炭”についての関心を持っていますが、多くの人はそれが具体的にどのような働きを持っているのか理解していません。   バイオ炭とは、炭を粉末化した土壌改良材の一種です。養分の少ない土壌や枯渇した土壌に有機物を作り出して微生物の数を増やすことで土壌の自立機能が高まり、養分や水分を人為的に供給する必要が少なく […]

ボルドーの新品種は地球温暖化の救世主となるか

  2019年6月、ボルドーは今までAOCの規定で使用が認められていなかった品種をフランスで初めて認定しました。今回新たに認定されたブドウ品種は、白ブドウ品種のプティ・マンサン、黒ブドウ品種のマルセランやトウリガ・ナショナルなどの品種です。近年、地球温暖化による気候変動がブドウの成長環境に大きな影響を与えていますが、新たな品種の導入によって解決策が見出せるか […]

ブルゴーニュの次なる白品種の台頭

  ブルゴーニュでは長い間シャルドネが不動の地位を築いてきましたが、現地の栽培家たちは今アリゴテに注目しています。   Domaine Arnoux-LachauxのCharlesがこの品種に没頭するきっかけとなったのは、Domaine d’Auvenayの造るピュアでテロワールを強烈に反映するアリゴテでした。 「畑にはいつもアリゴテの木 […]

2020年ボルドーの収穫

  難しい天候やコロナ下での収穫にもかかわらず、ボルドーの2020年は思いのほか良さそうです。 「2020年を3つの言葉で要約するならそれは、暑い、暑い、暑いでしょう」とChâteau BrownのJean-Christophe Mauは言います。 慎重派からは、2020年はGood – Very Goodとして評価されているように、生 […]

極力手を加えない(ハンズオフ)なワイン造りの台頭

  なぜ世界中の多くのワイン生産者が、手を加えない「ハンズオフ」の考え方を取り入れるのでしょうか? ハンズオフとは簡単に言うと「有機栽培、果汁の操作は極力少なく、少量のSO2を除いて何も加えない」というアプローチのことです。 環境に優しく添加物を最小限に抑えるやり方は評判が良く、こうした手を加えない醸造は世界中の生産者が好むスタイルになっています。 一方でこ […]

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