今月のおすすめワイン本【2020年8月】「20年以上前の本ですが・・・いまでも時々開く1冊です」
- 2020.08.03
- 今月のおすすめワイン本
- シャンパーニュ, 香り
毎月第1月曜日のワインコラムは、読むとワインを飲むのがもっと楽しくなる本を毎月1冊ご紹介する『今月のおすすめワイン本』コーナー。
今月選んだ1冊は1999年に発行されて既に絶版のこの本。
僕は今でもちょこちょこ開く、永遠の愛読書です。
『The Wines of Movies 映画を彩るワインたち 映画の中のワインで乾杯!』
(須賀 碩二さん著/東急エージェンシー 税抜1,500円 *現在は古書のみだと思います)を、ご紹介します。
映画とワイン、両方好きな方は結構多いと思います。
僕もその一人…映画を見ながらお気に入りのワインを飲んでいる時ほど幸せな時はありません。
(*こういう時に飲むワインは、飲み慣れていて香りや味の分析をしなくてよいものに限りますね!)
そんな僕が1999年の出版以来いつも本棚の取りやすいところに置いておき、ちょこちょこ開くのがこの本です。
この本はいわゆる「ワインを題材にした映画」を紹介する本ではありません。
映画のとある場面に「映り込んでいるワイン」を探して検証し紹介する、というかなり地道・・・というか暇なことをひたすらやっている本です 笑
映画の一場面にワインが小道具として使われることはよくあります。
有名なものだとやはり「007シリーズ」、今はシャンパーニュの『ボランジェ』が使用されていますが、初期作品では『ドン・ぺリ二ヨン』や『シャトー・ムートン・ロートシルト』といったワインも登場したことがあります。
ムートンは、それ自体が会話のトリックになるように使われていましたね。
「刑事コロンボ」でもワインが事件のトリックを解くカギになったエピソードがあったりと、ミステリーやサスペンスとの相性が良いんですよね。
ちなみにこの本は1999年の発刊ですので勿論それ以前の映画作品しか登場しません。
1997年公開の『タイタニック』あたりが最新作の感じで紹介されていまして、なんとも時代を感じます。
著者の須賀碩二さん(神戸のレストランオーナーの方だそうです)が、画面に映ったワインボトルを一時停止して血眼になって見つめ、何のワインかを推察していく姿・・・当時の画質では大変だったでしょうね。
有名な「映画に登場したワイン」エピソードだけでなく、そうやって地道に1本1本探したからこそ、この本で紹介される「映画に登場するワイン」のエピソードはどれも本当に生き生きと描かれています。
もはや古書でしか手に入りませんが、Amazonならこんなに面白い本が1円+送料・・・で買えてしまうのですからこれは是非とも今のうちに確保してほしいですね。
この本と出会って以来、映画の中のワインを探すのが趣味になった僕が強くお勧め致しますよ。
今すぐ、古本ポチッとしましょう!!!!
ということで今月のワインお薦め本ご紹介でした。
9月も第1月曜日に僕が読んだワイン・お酒・料理などの関連本をご紹介致しますね。
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