シャンパーニュコラム

「アッサンブラージュ」の意味するもの。

今回はシャンパーニュ造りにおいて非常に大切な工程である「Assemblage(アッサンブラージュ)」について説明をさせて戴きます。 一般的には「ブレンド」として知られている作業ですね。 この言葉は英語でも同じ綴りですが、ただ「混ぜる」という意味合いよりは「集合させる」「組み立てる」というニュアンスが強い言葉。 その作業の手順と、意味合いについてをお話ししてい […]

シャンパーニュのグラスを選ぶ

クープ型からフルート型へ かつて「シャンペン」と言えば、平たい形状の所謂「クープ型」グラスでしたが、結婚式(あるいは歌舞伎町あたりでしょうか・・・)の「シャンパンタワー」でしか使われなくなって久しいですね。 クープ型グラスはマリー・アントワネットの乳房から型取りした、なんていう信憑性がかなり低い蘊蓄も有名ですが、まあ、なかなかに話す場や相手が限られてしまうネ […]

シャンパーニュはどんな料理でも合う、は本当なのか?

シャンパーニュはどんな料理でも合う、は本当なのか? ワインの楽しみ方を教えてくれる本には良く、「数あるワインの中でも、シャンパーニュは料理を選ばない万能選手。 ワイン選びに迷ったら、食事の最初から最後までシャンパーニュ1本で通すのも素敵です」と書いてあります。 確かにシャンパーニュ1本で食事を通せれば、いちいち選んだ料理に応じてワインを選ばなくてよいし(特に […]

シャンパーニュの歴史について識る

シャンパーニュの歴史について識る   かのドン・ピエール・ペリニヨンが初めてシャンパーニュを発見した時に「私はいま、星を飲んでいる!」と言ったお話。 シャンパーニュ誕生という、歴史に残る瞬間のドラマティックなエピソードとして、シャンパーニュ好きなら誰もが聞いたことがある有名な話です。 若干マーケティング的な思惑も垣間見えるこの話が実話かどうかはさて […]

「グラン・クリュの各村を識る」第1回:ピノ・ノワールの聖地、ヴェルズネイ

今回からのコラムでは『シャンパーニュの産地、特にグラン・クリュの各村について深く識る』をテーマに、グラン・クリュ格付で押さえておくべき村を一つ一つ解剖します。 まずは、シャンパーニュ地方におけるブドウ栽培地の全体像を捉えるために、地図を見ておいて戴ければと思います。   シャンパーニュというワイン産地は、実はフランスに旅行に行った時にパリから最も行きやすい、 […]

「グラン・クリュの各村を識る」第2回:KRUGが最重要視する村、アンボネイ

前回は、シャンパーニュのグラン・クリュで最も北に位置し、男性的なスタイルのピノ・ノワールを産み出す『ヴェルズネイ村』についてお届けしました。 早速ヴェルズネイのおススメ生産者「ジャン・ラルマン」をお試し戴けた方も多く、とても嬉しく思います。 今回紹介する2番目の村は・・・ ヴェルズネイと同じ“モンターニュ・ド・ランス”地区の最南部に位置する『Ambonnay […]

「グラン・クリュの各村を識る」第3回:肉厚・パワフルなピノ・ノワールを産み出す小村「ブジー村」

3回目となりました『シャンパーニュ・グラン・クリュの各村を識る』。 これまで2回、シャンパーニュ地方北部モンターニュ・ド・ランス地区内の、代表的なピノ・ノワール産地「ヴェルズネイ」「アンボネイ」をご紹介してきました。 『精緻さ・骨格・透明感』の、「ヴェルズネイ」。 『柔らか・ふくよか・軽やか』の、「アンボネイ」。 まずはこんな言葉で、各村のキャラクターを把握 […]

「グラン・クリュの各村を識る」第5回:白の丘はシャルドネの聖地。「コート・デ・ブラン」①

シャンパーニュの各村を識るシリーズ、第5回からはシャルドネの聖地とも呼ばれるグラン・クリュ南エリア、「コート・デ・ブラン」エリアの各村について解説していきます。  「コート・デ・ブラン」というエリア名、和訳すると「白の丘」。 その名の通り、シャンパーニュを代表する白ブドウ品種であるシャルドネ種の産地として名高いエリアです。世界に名だたる「ブラン・ド・ブラン」 […]

「グラン・クリュの各村を識る」第6回:「ドン・ペリニヨン」の屋台骨、シュイイ村

やはり白ブドウだけで造られるブラン・ド・ブランは熱狂的なファンが多いですよね。 前回コラムでご紹介したTHE CHAMPAGNEお薦めの『クロード・カザル カルト・オール ブラン・ド・ブラン』には、沢山のご注文を戴きました!!! 前回はコート・デ・ブラン地区の概要をお伝えしたので、今回からこのエリアのグラン・クリュ各村ひとつひとつを解剖していきます。 コート […]

RM、NM、RC・・・アルファベット2文字の意味するもの。

大手有名メゾンだけがシャンパーニュではない! シャンパーニュを飲み慣れた人から、「最近は”RM”しか飲まない」という話を聞くことも多くなりました。 緻密なマーケティング戦略と巨額の広告予算が動くシャンパーニュの世界ではどうしても有名メゾンの存在感ばかりが際立ちますが、実はこのエリアには凄まじい数の生産者が存在します。 その数は15,000件とも20,000件 […]

「シャンパーニュ生産者インタヴュー」第1回:若きアルチザン『シャルトーニュ・タイエ』、その哲学

シャンパーニュの造り手それぞれが考える『哲学』。 それを知ってから実際のワインを口にすると、より深く「その1本の存在意義」を感じ取れるはず。 シャンパーニュは「最上の“乾杯のお酒”」ですが、素晴らしい品質を携えた「ワイン」のひとつでもあります。 華やかなブランドに隠れてしまいがちなシャンパーニュ生産者ひとりひとりの哲学を、こちらのコラムページで丁寧に紐解いて […]

「シャンパーニュ生産者インタヴュー」第2回:「“ブジー”をひたすら表現する」ピエール・パイヤール

≪★Firadis WINE CLUB生産者一問一答インタヴュー 第2回★≫ -シャンパーニュ『ピエール・パイヤール』- シャンパーニュの「アルチザン」にその哲学を聞くシリーズ、第2回は1786年から8世代に渡ってシャンパーニュ・ブジー村で栽培を続ける老舗レコルタン『ピエール・パイヤール』。 シャンパーニュで最も力強くなると言われる男性的なスタイルのピノ・ノ […]

ピノ・ノワールについて深く識る①

「シャンパーニュを生みだすブドウ品種」の項、第2回からはひとつひとつのブドウ品種を解剖していく、深堀コラムを始めます。 まず1品種目は、「ピノ・ノワール」から始めましょう。 『ピノ・ノワール』種を代表する産地は、やはりフランス・ブルゴーニュです。 ワインスターターの方でも、有名な『ロマネ・コンティ』は知っていますよね。 『ロマネ・コンティ』は、ピノ・ノワール […]

シャンパーニュの分類を識ることは、基本中の基本。

ひとくちにシャンパーニュと言っても、様々な種類があるのは皆様もご存じと思います。 白、ロゼ、ブラン・ド・ブラン、ブラン・ド・ノワール、ノン・ドサージュ、グラン・クリュ・・・。 それぞれの製法や味わい特徴について、今一度知って戴くためのページです。 原料ブドウ・造り方による分類 まずは、使用される原料ブドウの産地格付け。 下記表の7つのカテゴリーに分類されます […]

ブドウ品種、3種類だけと思っていませんか?

 シャンパーニュを造るのに使用して良いブドウ品種は一般的にはシャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエの3つ、と知られています(ソムリエ試験の教本も、以前はこの3品種のみの記載でした)。実際栽培されているブドウの99%以上はこの3品種が占めており、各品種の個性・特徴を知った上でブドウ品種構成を見れば、自分好みのシャンパーニュを選ぶのに十分な羅針盤となります。 ですが […]

「グラン・クリュの各村を識る」第4回:球体を描くように丸いピノ・ノワール、「アイ」村

これまで3回に渡ってシャンパーニュ中心都市「ランス」近郊にあり、シャンパーニュ生産地最北部に位置する「モンターニュ・ド・ランス」地区の3村について説明をしてきました。 素晴らしいピノ・ノワールの産地として知られるこの地区の中でも、村毎に全く個性の異なるピノ・ノワールが生まれる、というお話でしたね。 名だたる有名メゾンの本拠地「アイ村」 さて、今回は少し南下し […]

THE CHAMPAGNEは、普通の専門店じゃない。

「シャンパーニュ」が発泡性ワイン全ての総称ではなく、フランス・シャンパーニュ地方に於いて定められた製法で造られるスパークリングワインに限っての呼び名だと言うことは、今や多くの人が知るところです。かつては泡の出るワインを一括りにまとめて「シャンペン」と呼んでしまう人もいましたが(勿論、今やそんな人は絶滅した、とは言いませんが…)、概ねこの規定は認知されてきたの […]

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