ワインと美術

【ワインと美術】レンブラントとオランダの光と影。巻き込まれるボルドー。

光   レンブラント『夜警(通称)』1642年 アムステルダム、アムステルダム国立美術館 通称『夜警』  ついにネタ切れか?今回の「ワインと美術」は、初めてワインが載っていない絵画を題材とする。  一年以上の歳月をかけた後の1642年の年初、正式名称を『フランス・バニング・コック隊長とウィレム・ファン・ライテンブルフ副隊長の市民隊』というこの大作は、市警団本 […]

【ワインと美術】ロートレックと哀愁を纏う女

哀愁を纏う女 ロートレック『二日酔い』1887~89年 ケンブリッジ、フォッグ美術館  19世紀後半のパリ。彼女は父親を知らない。彼女は母ひとりに育てられ、5歳でパリへと母と共にやってきた。彼女は11歳の頃から生きるために必死に働いた。洗濯女やお針子など、女性の働き口があまりにも限られていた時代。しかし娼婦などにはなりたくない。危険を伴うが金を稼ぐことができ […]

【ワインと美術】手段を選ばずワインを選ぶ。旧約聖書より。

世にも奇妙な旧約聖書の物語  ロレンツォ・リッピ『ロトと娘たち』1645年 フィレンツェ、ウフィツィ美術館  上の絵画は17世紀に活躍したイタリアの画家、ロレンツォ・リッピの作品である。あなたにはこの絵画がどのような場面に見えるだろうか。二人の女性と一人の男性。いちばん右の年老いた男性は紅潮した顔からすでに酔いが回っているのがわかる。それでも真ん中の女性はワ […]

【ワインと美術】ガルガンチュアとギュスターヴ・ドレ -希望となるワインとアルザス-

ガルガンチュアを描く、それぞれの時代の表現者たち ギュスターヴ・ドレ 1873年出版『ラブレー著作集』  ガルガンチュアがワインと食事を楽しむ場面 ワインが大好きなガルガンチュア 子供は、生れるやいなや、世間なみの赤ん坊のように「おぎゃー、おぎゃー」とは泣かずに、大音声を張りあげて「のみたーい!のみたーい!のみたーい!」と叫び出し、あらゆる人々に一杯飲めと言 […]

【ワインと美術】ワインの神とカラヴァッジョ

存在の身近さ   カラヴァッジョ『バッカス』1595年頃 フィレンツェ、ウフィツィ美術館 神の誘惑  頬を染めて少し酔ったような様子の若者は、こちらをじっと見つめながら左手でワインの入った杯を観賞者へと差し出したばかりだ。液体の表面がグラスの縁でさざ波を立てている。鑑賞者に選択の余地はない。彼の宴への誘いを決して断ることはできない。卓の上に並べられ […]

Translate »