メルフィという無名の村から、シャンパーニュの未来を切り拓いた造り手、シャルトーニュ・タイエ。
アレクサンドル当主が徹底した土壌研究とミニマル介入を掲げて提示した「土地が語るシャンパーニュ」という哲学は、泡を“祝いの飲み物”から“語るべきワイン”へと押し上げた大きな転換点でした。大手メゾンへブドウを供給するのが当然だった時代に、畑の個性・区画の表情・造り手の思想を前面に出す価値観を世界レベルで成立させた中心人物であり、今日のシャンパーニュ文化は彼の存在抜きでは語れません。
その個性がロゼというスタイルで鮮やかに立ち上がるのが、このシャルトーニュ・タイエ ロゼ。レ・クアール・シャトーやレ・ゾリゾーといった自社畑の果実を用い、単一区画とは異なる“メルフィのピノの総合的な顔”を描き出したキュヴェです。
時間とともにタンニンが丸みを帯び、最終的には赤ワイン的な渋みが静かに姿を現すスケール感のある味わい。グラスからはアプリコットやこけももジャム、オレンジピールにクリームの香りが重なり、やわらかな赤果実の甘酸っぱさとジンジャーのアクセントが華やかに広がることでしょう。
温度は10〜12℃。大ぶりの白ワイン型やブルゴーニュ型のグラスで香りの膨らみと重層感がしっかり開きます。鴨胸肉のロースト、豚肩ロースのロティ、ポルチーニのロースト、エポワスなど、旨味と深みのある料理と見事に寄り添うでしょう。
華やかさだけで終わらず、メルフィの大地が宿す力強さまで映し出す一本。シャルトーニュ・タイエの哲学をロゼという形で堪能できる、心に残るシャンパーニュです。
お電話1本ですぐご注文!
通販専用フリーダイヤル
受付 / 10:00-16:00 (平日)
※お支払いは現金代引きのみ
※一般のお客様専用窓口です