シャルトーニュ・タイエ キュヴェ・レ・ゾリゾーN.V. (2020) (仏シャンパーニュ750ml)
メルフィという無名の村から、シャンパーニュにまったく新しい価値観をもたらした造り手、シャルトーニュ・タイエ。
アレクサンドル当主が徹底した土壌研究とミニマル介入を掲げ、「土地が語るシャンパーニュ」を提示したことで、シャンパーニュは“祝いの象徴”から“語るべきワイン”へと大きく進化しました。大手メゾンへのブドウ供給が当然だった時代に、畑の個性と造り手の思想で勝負する概念を世界レベルに成立させた中心人物であり、彼なくして今日のシャンパーニュ文化は語れないでしょう。
その哲学が最も力強く表れるのが、メルフィ南部に位置する単一畑「レ・ゾリゾー」。1950年代に植樹され、砂と石灰を主体に鉄分や粘土が混ざる独特の土壌が、ピノ・ノワール100%に力感とミネラルを同時に与えています。チョーキーでエレガントな長い余韻は、この畑がもつ特質を象徴する魅力。グラスに寄ると、石灰由来のミネラル香が静かに開き、ハチミツのニュアンス、ブラックベリーやブラックカラントといった黒系果実がじわりと広がることでしょう。2020年ベースの透明感ある果実味に、9ヶ月の樽熟と42ヶ月超の瓶熟が複雑な旨味を重ね、口中ではふくよかさと緊張感が見事に共存します。
温度は10〜11℃、やや大きめの白ワイン型グラスやブルゴーニュ型で複雑味がしっかりと開きます。鴨のロースト、牛ほほ肉の赤ワイン煮、エポワス、ポルチーニのローストなど、深みのある料理がよく響き合うでしょう。
WA94点、Vinous92点という評価も頷ける、力強さとエレガンスを併せ持つ一本。シャルトーニュ・タイエが描いた“語られるべきシャンパーニュ”の真髄を体感できる、特別なキュヴェです。
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