今月のおすすめワイン本【2019年9月】「貧乏(だけど絶対楽しい)ワイナリーオーナーになる方法」

今月のおすすめワイン本【2019年9月】「貧乏(だけど絶対楽しい)ワイナリーオーナーになる方法」

毎月第1月曜日のワインコラムは、読むとワインを飲むのがもっと楽しくなる本を毎月1冊ご紹介する『今月のおすすめワイン本』コーナーです。

今月は・・・ワイン好きなら誰でも1冊くらいはその著書を読んだことがあるのではないでしょうか。
玉村豊男さんの新作

『ぼくのワインができるまで(東京書籍 / 税抜1,500円)』です。

長野県東御市で「ヴィラデスト・ワイナリー」を運営する作家・画家の玉村豊男さん。
今回の本は、自らのワイナリー立ち上げ経験をイラストと短文で絵本のように描き、「貧乏(だけど絶対楽しい)ワイナリーオーナーになる方法」を教えてくれる一冊

全ページ、表紙の絵のようなかわいいタッチのイラストで、ワインを飲みながらパラパラと眺めているだけでも楽しくなるような本でした。

僕も一度だけ「ヴィラデスト・ワイナリー」を訪問し、畑と蔵の見学、そして併設のレストランで食事をさせてもらいました。
もう7-8年前のことでしょうか・・・
それまでに訪問したことのある日本の大手ビールメーカー系列のワイナリー等とは全く異なる雰囲気。
お洒落でこじんまりとしていながらも、職人のクラフトマンシップと心意気がドメーヌ中から滲み出る素敵な空間だな、と思いました。
ワイナリー裏手の畑を散歩していると、フランスのワイン畑を訪れているときのような空気だったのをよく覚えています。

そして彼のワイナリーで造られるワインは、伝統国のスタイルを的確に解釈しながらも日本的な美意識とエレガンスを閉じ込めた、本当に素晴らしい作品だと思います(お値段はちょっと高めですが・・・)。

今回の本は、玉村さんが日本で「じぶんもワイナリーを起業しよう」と考える人をもっと増やしたい、という思いで作った本とのこと。
もしワイナリーを立ち上げたらどんな楽しさが、どんな苦労が待ち受けているのか・・・
絵本のように可愛いイラストの横に書いてある文章は、リアルそのものでした。

これを読んだら、殆どの人が「自分もワイン造りをやってみたい!」と考えるのでは。
玉村さんが主宰するワイナリー経営の学校「千曲川ワインアカデミー」、年間15週間の土日(計30日)で開催されるようですが、いつか通ってみたいものです。

この本を読んで面白いと思った方には、玉村さんが日本におけるワイン造りについてより詳しく書いた1冊『千曲川ワインバレー――新しい農業への視点』(集英社新書)もお薦めですよ。

そして、日本ワインが更に更に発展していくことをFiradis WINE CLUBも心から願っています!!
このワインレターを読んで戴いている日本のワイン生産者の方々、もし当店に興味を持って戴けましたら、是非一度お声がけくださいね。
一緒に何か面白い取り組みを出来たらいいな、と思います!

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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