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今月のおすすめワイン本【2022年2月】ワインの「用語辞典」系の本

今月のおすすめワイン本【2022年2月】ワインの「用語辞典」系の本

読むとワインを飲むのがもっと楽しくなる本をご紹介する『今月のおすすめワイン本』シリーズ。

38冊目のご紹介となる今回は、僕が担当しているワインコラムシリーズ「ワインボキャブラ天国」にもちょっと似ているワインの「ことば」を100語選んで紹介している1冊(*コラムタイトルは昔のTV番組をパロディにしていますが、企画自体は決してこの本の企画をパクったわけではありません…)、100語でわかるワイン』(白水社文庫クセジュ ジェラール・マルジョンさん著, 守谷てるみさん翻訳 税込定価1,155円)を選んでみました!

 

結構あります、ワインの「用語辞典」系の本。僕が最初に買ったのは・・・。

ワインの「用語辞典」というジャンルは結構昔からあります。
例えば僕がワイン業界に入りたて頃に愛用していたのが柴田書店さんの『ワイン6か国語辞典』。1997年の発売、僕は発売直後に買った記憶があります。

↑見てくださいこの本の画像。
レンガ1個分くらいある重く分厚いワイン用語の辞書で、ワインの醸造に関する用語やテイスティング表現の言葉などが日本語・英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語の6言語で紹介されているという充実した内容の一冊です。
正直言いまして今現在6か国語すべての表現を覚えている言葉など一つもないのですが、ワインの専門書として本棚に飾ってあるとかなりプロっぽく見せられる本ではあります。
おそらくこんな酔狂な本を買うのはごくごく一部のワイン好き、しかも僕みたいに本棚で見栄を張りたい人だけでしょうから当然現在は絶版。ただ、古書で結構沢山出回っているようです…まあ、そうですよね、だって本当に「辞書」なので読んでて面白いというものではないですから。これは実用性のみの本だと思ってください。

でも、読んでいて面白い「ワイン用語辞書」もあるのです。

その一方で、読み物として成立しているワイン用語の辞典もあります。例えばこのシリーズ大19回でご紹介した『ワイン語辞典』。

こちらは専門用語よりももっと面白いワイン界の有名人やゴシップ的出来事などをイラスト入りで紹介している本。
この本の紹介コラムにも書きましたが、例えば「海原雄山」なんていう項目まで入っています。
ワイン初心者には分かりやすく必要な、知っておくべき項目をしっかり押さえて紹介し、ワインをある程度知った人には上記のようなちょっとヒネリの効いた項目でより味わい深く楽しませる、というなかなかストライクゾーンの広い一冊です。「眺めていて楽しい」系譜の本ですね。僕も今でもちょこちょこ開いて、コラムのネタ探しなどに活用しています。

そしていよいよ今日新たに紹介の『100語で分かるワイン』です。こちらは新書スタイルでページ数も160ページと手軽なヴォリューム。ワイン造りや歴史、独特な表現用語から100個の語彙をピックアップして、1語を1~2ページくらいのショートコラム形式で紹介しています。

正直この本を購入する際に「たった100語で醸造から表現までのワイン用語を網羅できるのかな?」と疑いを抱いていたのですが、開いてみたら「なーんだ」と納得。例えばテイスティング用語などは『テースティングの仕方』という1語の中に様々な表現用語をずらずらと羅列して7ページにも渡って詰め込んでおり(*「100語で分かる」にしてはちょっとズルいですが)、この本の中でも特別に長い項になっていました。

ですがそれ以外のパートはかなり簡潔に、重要なエッセンスを分かりやすくまとめてくれていますのでとても分かりやすく便利だと思いますよ。冒頭の用語リストを見ると「海岸」とか「四十五秒」とかありまして一体何のことが書いてあるんだ???と疑問に思いましたが、読んでみたらなかなか面白かったです。特に「四十五秒」、何のことだか気になるでしょう。でも、ネタバレになるのでここには書きません。ご自身で読んでみてください!

1語ずつ細かく読めるので、寝る前などに最適!!コラムもよろしくお願いしますね。

こういう本の良いところは、例えば朝の電車で2つか3つ、寝る前のちょっとした時間に1語か2語・・・のように細切れに読んでも全く問題がないこと。そして、最初から順に読まなくても、目次を見て気になったところから目を通していけば良いという自由さ。スキマ時間にワインの語彙を増やすにはうってつけの一冊ですよね・・・っていやいや、それだったら僕の『ボキャブラ天国』読んでもらわなくては!!!
現在114語目が公開中で『100語で分かるワイン』より14項目も多いフィラディス店長のワインコラム、皆様も是非是非読んでみてください!

ということで今回はこのへんで。
皆さんも何か面白い「ワイン/お酒に関する地図本」をご存じでしたら、是非ご紹介くださいね。
さて、次回はどんなワイン本をご紹介しましょうか・・・おっと、またこんな面白そうな本を見つけてしまった・・・早速ポチっとな、と。早く届かないかなあ。。。

*本日ご紹介した3冊は、Amazon他にて新品・古書等で購入できます!

『100語で分かるワイン』(白水社文庫クセジュ ジェラール・マルジョンさん著, 守谷てるみさん翻訳 税込定価1,155円)
↓↓↓
https://www.amazon.co.jp/『100語で分かるワイン』

『ワイン6か国語辞典』(柴田書店)*絶版のようですが、古書での入手が可能です
↓↓↓
https://www.amazon.co.jp/『ワイン6か国語辞典』

『ワイン語辞典』(中濱潤子さん:著/キムコ玉川さん:絵 誠文堂新光社 税込1,540円)
↓↓↓
https://www.amazon.co.jp/ワイン語辞典

 

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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