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今月のおすすめワイン本【2020年6月】「ワインと味覚」

今月のおすすめワイン本【2020年6月】「ワインと味覚」

毎月第1月曜日のワインコラムは、読むとワインを飲むのがもっと楽しくなる本を毎月1冊ご紹介する『今月のおすすめワイン本』コーナー。

今月のお薦め本は「ワインと味覚」をテーマに、私たちがワインを口に含んでから飲むまでに、何がおこっているのか・・・を徹底解剖した本

『ワインの味の科学 I TASTED RED』
(ジェイミー・グッド著/伊藤伸子訳 エクスナレッジ 税抜2,200円)です。

「エクスナレッジ社」
↓↓↓
http://xknowledge-books.jp/ipscs-book/BooksApp;jsessionid=B5009691A2580F5C37CA711830FD688A?act=book&isbn=9784767823959

3か月連続で「エクスナレッジ社」から出版された理系的アプローチのワイン本のご紹介ですが、出版社から紹介料・掲載料・アフィリエイト料の類は一切頂いておりませんよ。
あくまでも僕の興味の中で選んでいたらたまたまそうなった、というだけです。

さて、こちらの本ですがまずは内容・厚さ・装丁からかなり高そうな本に見えたのですが、価格をみてびっくり、2,200円でこの内容はまずメチャクチャ安いですね。
冒頭から、先日ワインレターのコラムでご紹介した「白ワインを赤に着色してテイスティングさせると、みんな赤ワインだと思ってコメントしてしまった」という実験のエピソードが紹介され、科学と言っても気軽に読めそうな本だな・・・と安心させてくれます。

内容的には1冊通して味覚の仕組みや伝達プロセスなど生物学的なアプローチの内容が主体。
例えばですね・・・
赤ワイン好きの皆さんにクイズです。
渋みのしっかりした赤ワインを飲む時に、口の中がキュッと締まる(テイスティング用語では「収斂する」、と言います)のは何故でしょうか???
なんていう「渋み」を感じ取るプロセスを科学的に説明してくれたりもしています。

(⇒答えは是非ともこの本を読んで調べてください・・・と言いたいところですが、勿体ぶるのも申し訳ないので書いちゃいますね。
ワインの渋味の主成分である「タンニン」が、唾液の中に含まれ口の中にぬるぬるした膜の層を作り保護する役割を持つたんぱく質「ムチン」を溶かし落してしまうために、表面が乾いて引き締まる感じになるためだそうです。・・・知りませんでした!)

正直こういった話を読んだからといってワインがもっとおいしくなるわけではないのですが、単純に人間の体の不思議として「へえ~」と思えることが満載。
人の五感が如何に騙されやすいか、ということも良く分かります。

そして、後半には「テイスティングコメント・表現」についての項も。
ワインテイスティングが比喩表現に溢れるようになった経緯や、その背景なども詳しく書かれています。
実は僕はこの本を読んだことで、毎日のように書き綴っているテイスティングコメントに対し新たな意義・目標を見つけることが出来ました。
・・・これから皆さんにお届けするコメント、変わっていくかもしれません(変わらないかもしれませんが)。

ということで今月のワインお薦め本ご紹介でした!
7月も第1月曜日に僕が読んだワイン・お酒・料理などの関連本をご紹介致しますね。

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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