ワインペアリング奮闘記 第77回 エティエンヌ・ルフェーヴル ブリュット・ロゼ N.V.×コールド・ビーフ
- 2020.12.11
- ワインペアリング奮闘記
- ペアリング
香りはラズベリーやイチゴのフレッシュな香りから、砂糖漬けのチェリー、そして酵母の香りも取れました。
飲み応えがありつつ、チャーミングな印象もあって、男性にも女性にもウケるロゼ・シャンパーニュではないでしょうか。
合わせる料理:
前菜に合わせるイメージが強い発泡系ワインですが、このエティエンヌ・ルフェーヴル ブリュット・ロゼ N.V.は、ピノ・ノワールの赤ワインをブレンドしていることもあり、ジューシーな果実味に骨格のあるストラクチャー、軽いタンニンまで感じることができ、合わせられる料理の幅は広く、クリスマスのメイン料理まで渡り合うことができると思います。
軽めのおつまみではワインの存在感に負けてしまう可能性すらありますね。
ということで、今回は敢えてお肉を使ってみたいと思います。
もちろんターキーやフライドチキンも良いと思いますが、ロゼのペアリングを考える時、個人的に一番目に考えるのは色のマリアージュ。美しいロゼシャンパーニュに一番ふさわしいのは、やはり綺麗なピンク、ロゼ色のディッシュです。
お肉で、ロゼ色で、クリスマス、と言えばもう思い浮かぶのは・・・ロースト・ビーフしかありません。
と言っても冷たくした方がシャンパーニュには合うと思うので、焼き上げた後よく冷まして、料理名としては『コールド・ビーフ』になりますね。早速作ってみましょう!
料理レシピ:
近所のお肉屋さんで「ロースト・ビーフに良いお肉ある?」と聞いたら奥から出てきた和牛ランプ肉を使用。
ジップロックに入れて、胡椒、ローリエと一緒に57度で4時間、低温調理します。
最後の一時間になったら1.5%の塩を加えます。
タイマーがなったら表面の汁を軽く拭って、フライパンで一気に焼き目をつけます。
その後、もう一度ジップロックに戻して流水で荒熱を取り、冷蔵庫でよく冷やします。
ソースはワインとの相性の良いバルサミコ・ソース。このコラムでは頻出ですが、ウチでは1L瓶で常備しています。バルサミコを甘味が出るまで煮詰め、醤油を加えて出来上がりです!
ペアリングレポート:
カットした側から、和牛の芳しい香り。早速ロゼ・シャンパーニュを合わせて頂きましょう!
コールド・ビーフの冷たくてしっとりとした口当たり、柔らかさ。
エティエンヌ・ルフェーヴル ブリュット・ロゼ N.V.の緻密な泡とミネラルのテクスチャーによくマッチしています。上品で、とても美味しいです。
バルサミコ・ソースの甘酸っぱさが、このシャンパーニュのジューシーさ溢れるアタックをより豊かに感じさせてくれますね。
巧みに構成されたシャンパーニュと、温度を完全にコントロールして焼き上げたビーフ。
非常に完成されたペアリングで、隙がないです!
シャンパーニュでビーフとこんな風に寄り添うことが出来るなんて、ロゼならでは。
妻も「ロゼ」という言葉の響きからも、その色からも、華やかさや特別感を感じてくれるみたいなので、クリスマスには本当にぴったりなんだな、と思いました。これはオススメです!
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