「ワイングラスには何を選べばいいの? その6」 ワインはじめて講座

「ワイングラスには何を選べばいいの? その6」 ワインはじめて講座

さて、今回も引き続き「泡もののグラス」についての話。
前回は、シャンパングラスを買うなら細長いまっすぐな形のものより、
ワイングラスと同じように口細になっているグラスの方が香りも楽しめますよ、というお薦めをしました。

そして今回はちょっと雑談的な内容ですが、上の画像のようなグラスについてです。
ご年配の方はかつて結婚式などに出席すると必ずこのグラスで乾杯だったのが記憶にあるでしょうし、 最近は画像のように「シャンパンタワー」をやる時のグラス、というイメージが強いのかもしれません。
『クープ型グラス』というグラスです。

マリー・アントワネットの乳房から型取りした・・ なんていう眉唾物のエピソードもあるこのグラス、歴史的にはシャンパーニュはこれで楽しまれていました。
最近は「フルート/チューリップ型グラス=シャンパングラス」というのが一般化していますが、
このクープ型グラスは伝統的にパーティ用のグラスとして使用されていたものです。

細長いグラスで飲むときは顔をグイッと上げないとワインが飲めないですが、 このグラスなら軽く傾けるだけで口にワインが入ってくる
また、大きなグラスをしたから手で包み込むように持つことで、 手の美しさや指輪などを相手に見せられるという利点もあり、
ワインをエレガントに飲みたい女性のために設計されたようなグラスです。

シャンパーニュ自体の香り・味わいを楽しむ上では最適なグラスとは言いがたい形状ですが、 パーティという社交がメインの場ではこちらの方がふさわしいのかもしれませんね。
僕たちテイスターはついついワインの香りや味わいを最大限に引き出せる「機能」を重視してしまいますが、 こういう観点でワイングラスを選ぶ、というのも素敵なことだと思います。

最近はあの木村硝子さんも数年前に敢えて新型のクープグラスを開発・発売したそうですよ。
このグラスが、もう一度パーティシーンで日の目を見る日が、やって来るかもしれない・・・?

今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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