ワインボキャブラ天国【第38回】「甘い」英:sweet 仏:doux

ワインボキャブラ天国【第38回】「甘い」英:sweet 仏:doux

連載企画『Firadis ワインボキャブラ天国』は、ワインを表現する言葉をアルファベットのaから順にひとつずつピックアップし、その表現を使用するワインの例などをご紹介していくコーナー。
このコラムを読み続けていれば、あなたのワイン表現は一歩一歩豊かになっていく・・・はずです!

取り上げる語彙の順番はフランス語表記でのアルファベット順、ひとつの言葉を日本語、英語、フランス語で紹介し、簡単に読み方もカタカナで付けておきますね。
英仏語まで必要ないよー、という方も、いつかワイン産地・生産者を訪れた時に役に立つかもしれませんから参考までに!!

ということで今回ご紹介する言葉は・・・

「甘い」
英:sweet
仏:doux (*eに右上がりのアクセント 形容詞:発音は「ドゥー」)

ワインはブドウ、果物(と酵母)だけで造られるお酒。
ブドウ果実の濃密な深み・渋みを持つ力強いスタイルの赤ワインもあれば、苺やサクランボのような「甘酸っぱさ」を持つ新鮮なフルーツのイメージを持つワインもあります。

また、「辛口」と定義される白ワインでも、シャキッとシャープな酸味がありいかにも「辛口」といったスタイルのワインもあれば、同じ「辛口白」ながら柑橘類やトロピカルフルーツなどの果物を想わせる「甘さ」を含んでいるワインなどもあります。

日本語でワインを表現するときにはごく自然に「果実の甘さが心地よく・・・」のような表現をしますよね。
ですが、この「甘さ」を例えば英語圏の人に伝えようとするときに言葉通りに「スウィートなワインだ」などと表現すると、そのワインに対するお互いの評価にはズレが生じそうです。

「Sweet(仏語でdoux)」というワイン表現は、基本的には貴腐ワインや遅摘みの甘口ワインのように「蜂蜜・砂糖的な強く濃い甘さ」を持ったワインをカテゴライズする言葉。
果物ならではのピュアな甘さを海外の生産者などに伝えたいときには皆さんもよく使うと思いますが「Fruityフルーティ」という表現のほうが適切となるかと思います。

果実らしいピュアな甘みが豊かに出ているというのは、ワインにとっては勿論ポジティヴな表現。
長期熟成して年を経たワインでも、果物のフレッシュさがきちんと残っているというのは、原料のブドウに高いポテンシャルがあったことを証明してくれます

生産者にワインの感想を伝えるとき、まずは「おいしいですね」の後に「とてもフルーティ!」などと続けてあげると、すごく喜ぶと思いますよ!

ということで今週はこのへんで・・・
今日、あなたの表現するワインの世界が少し広がりました!

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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