ワインボキャブラ天国【第48回】「フィネス」英:finesse 仏:finesse

ワインボキャブラ天国【第48回】「フィネス」英:finesse 仏:finesse

連載企画『Firadis ワインボキャブラ天国』は、ワインを表現する言葉をアルファベットのaから順にひとつずつピックアップし、その表現を使用するワインの例などをご紹介していくコーナー。
このコラムを読み続けていれば、あなたのワイン表現は一歩一歩豊かになっていく・・・はずです!

取り上げる語彙の順番はフランス語表記でのアルファベット順、ひとつの言葉を日本語、英語、フランス語で紹介し、簡単に読み方もカタカナで付けておきますね。
英仏語まで必要ないよー、という方も、いつかワイン産地・生産者を訪れた時に役に立つかもしれませんから参考までに!!

ということで今回ご紹介する言葉は・・・

「フィネス」
英:finesse
仏:finesse(女性名詞:発音は「フィネッス」)

「エレガンス」などと同様に、使い方がなかなか厄介な言葉です。
プロのテイスターだと例えば「このワインにはフィネスがある、フィネスを感じる」なんていう風に使う訳なのですが、「分かりにくい言葉でなんとなく煙に巻いている」といううさん臭さが漂ってしまいがち。
だから僕自身は殆どこの言葉は使いませんが、海外のワイン専門誌・評論等では非常に頻繁に出て来る用語です。

英語仏語共に同じスペルで使う言葉「finesse=フィネス」
辞書で調べるとその意味には「技巧」「腕のさえ」「精妙さ」等の言葉が並びます。
そこから考えればフィネスのあるワインとはつまり、職人的な造り手の「技」や「腕」を感じさせる非常によく出来た高品質なワイン、と考えて良いのだと思います。

「技」「腕」を感じさせるワイン、なんて言っても、曖昧にしか感じられないかもしれません。
ですが「技」を感じさせるワインと言うのは概して絶妙な香り・味わいのバランスを実現しているもの。
物凄くパワフルなのに、又は非常に酸が強いのに全く飲み疲れない、飲み飽きない。
様々の要素が理想の調和を見せてくれて、そこに造り手の精緻な目論見を見つけた時に「フィネスがある」と感じます(口には出しませんが)。

ワインの「フィネス」には明確な定義はありません。
だ飲み手が自分なりの評価基準を持ち、自発的に感じ取りにいけば良いもの、なのかもしれません。
ボンヤリした結論で申し訳ないのですが・・・・でもそのくらい曖昧な言葉なんです、実際。

ということで本日はこのへんで。
今日、あなたの表現するワインの世界が少し広がりました!

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