シャンパーニュ・ポンソンは、2018年に家族畑を統合して以降、“量ではなく密度”を掲げる若き新星として存在感を強めています。一本のワインに対してどれだけ深く意志を込められるか。その姿勢は、一点物の衣服を仕立てるオートクチュールのように繊細で、果実の輪郭、泡のきめ、テクスチャーの密度にまで造り手の集中力が行き届いています。新世代が主導する現在のポンソンは、ピュアネスと精度を重視したスタイルへ確かな歩みを進めており、評価の高まりが顕著です。
この「ポール・ガディオ・プレキュルスール プルミエ・クリュ 2016」は、シャルドネを50%に据え、ムニエとピノ・ノワールを25%ずつ配したクラシックな三品種構成。87ヶ月もの瓶熟を経て、レモンピールや白い花、洋梨に、ビスケットやヘーゼルナッツの複雑な香りが重なっていくことでしょう。味わいはシャルドネの張りとミネラルが中心にあり、ムニエとピノ・ノワールが旨みと奥行きを支え、2016年らしい穏やかな酸と落ち着きが余韻に深さを与えているはずです。ドサージュ0g/Lゆえの純度が、その構造をいっそう際立たせています。
温度は9〜10℃、グラスは膨らみのある白ワイングラスがおすすめです。鶏のクリーム煮や仔牛のソテー、熟成コンテ、トリュフのリゾットといった皿に寄り添いながら、その精緻な骨格がより鮮明に感じられるでしょう。
長期熟成がもたらす密度と透明感を兼ね備えつつ、ポンソンの静かな情熱が最も真っ直ぐに表れたキュヴェ。“密度の美学”を存分に味わえる一本です。
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