ワインペアリング奮闘記 第160回 カリフォルニア赤と肉の旨み溢れ出すハンバーガー / マイケル・デイヴィッド フリークショウ・レッド
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『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第160回
カリフォルニア赤と肉の旨み溢れ出すハンバーガーのペアリング
今回の課題はマイケル・デイヴィッド フリークショウ・レッドです。
Firadis WINE CLUBをご利用の方はピーンと来ますよね!圧倒的に個性的ラベルでお馴染みの、カリフォルニア州ローダイを代表するワイナリーの赤ワインです。品種はシラーとプティ・シラーがほぼ半々。ヴィンテージは2019年です。
テイスティング
色調はパープルを帯びたダークチェリーレッド、グラスの底が見えないくらい濃いです。
香りはカシス、ブラックベリー、ダークチェリーなどのフルーツを軽く煮詰めたような印象。スパイス類、ヴァニラやローズマリー、フローラルな華やかさもあり、力強く外交的です。
味わいはギュッと凝縮された果実のパワフルさが第一印象、文句なしのフルボディです。
果実の甘やかさの後に、フレッシュな酸が溢れ出します。このバランスが良いですね。
ミドルからオークのニュアンスをはっきりと感じ、グリップ感がありつつ荒々しすぎないタンニンを感じます。
アルコールのボリューム感もしっかりと。
全体として満足感の高い、強めの位置でしっかりとバランスの取れている、とても巧く造られた赤ワインでした。美味しいです。
合わせる料理『サルサソースのステーキバーガー』
カリフォルニアの赤ワインらしい個性をもった赤ワインということで、アメリカの国民食ハンバーガーをセレクト。このリッチな赤ワインに合わせるなら、やはりリッチ感のあるバーガーであるべきだと思うので、ステーキバーガーとしました。
レシピ
※NHKきょうの料理レシピを参考にしています。
牛薄切り肉に満遍なく塩胡椒、ドライタイムを振りつつラップの上に重ねていきます。程よい分量でまとめて冷蔵庫で冷やしておきます。
サルサを作ります。微塵切りのトマト、パクチー、玉ねぎにレモン汁、塩と加えて和えておきます。
肉を裏表しっかりと焼き、蓋をし余熱で中まで火を通し、オールスパイスを振ります。
焼いたバンズにマスタード・マヨネーズを塗り、肉とサルサを挟みます。
付け合わせにフレンチフライとピクルスを添えて完成です。
ペアリングレポート
【総合評価】 星5つ:★★★★★
【評価ポイント】
○肉の存在感!歯応えもあり、赤ワインのボリューム感、タンニンとしっかりと拮抗している
○じゅわーっと溢れる肉汁と赤ワインのジューシーさが重なり、旨味を増強
○サルサの爽やかな酸味が、肉と赤ワインの架け橋として絶妙な役割
バンズがウェットになるほど溢れる肉汁。
サルサのちょいメキシカンな要素も、カリフォルニアワインにはプラスに働いていると思います。
満足感100%のペアリングになりました!
それでは次回もお楽しみに。
(西岡)
今回のペアリングワイン:
今回の課題はマイケル・デイヴィッド フリークショウ・レッドです。
Firadis WINE CLUBをご利用の方はピーンと来ますよね!圧倒的に個性的なラベルでお馴染みの、カリフォルニア州ローダイを代表するワイナリーの赤ワインです。品種はシラーとプティ・シラーがほぼ半々。ヴィンテージは2019年です。
このコラムのライター
J.S.A.認定ワインエキスパート 西岡 卓哉
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