ワインペアリング奮闘記 第108回 トマダ・デ・カストロ グラン・リバド・アルバリーニョ × タコのサラダ

  ワインペアリング奮闘記 の記事一覧
ワインペアリング奮闘記 第108回 トマダ・デ・カストロ グラン・リバド・アルバリーニョ × タコのサラダ

『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第108回

海人必見「潮」を感じるペアリング

このコーナーは毎回課題のワインに合わせたお料理を実際に作ってレポートするコラムです。コラムの性質上下記について、ご容赦いただいております。
 
■失敗してもやり直しできませんので、その時は何がダメだったのか考察する回とさせて下さい。
■子供に乳製品アレルギーがあるため、チーズやクリーム、ミルクなど乳製品不使用です。

今回の課題はトマダ・デ・カストロ グラン・リバド・アルバリーニョ』です。
スペイン、ガリシア地方の海岸にあたるリアス・バイシャスの白ワイン。

リアス・バイシャスといえば入り組んだ海岸線「リアス式海岸」の語源となった地域ですね。
このワインはその海岸線に広がる丘陵地帯で栽培されたアルバリーニョ種を100%使用しています。

トマダ・デ・カストロ グラン・リバド・アルバリーニョ
 
テイスティング
 
グラスに注ぐと、グリーンがかったイエロー。
グラス底にはごく僅かな発泡が見られます。
香りは、フレッシュな青リンゴ。エステル系の香りがあって、アロマティックな印象ですね。
ちょっとリンゴのフーセンガムみたいだなと思いました。
白胡椒や、貝殻、フレッシュ・ハーブ。
口に含むと、口当たりは滑らか。果実の甘味の後に、しゅわっとフレッシュ感のある酸味が広がります。
ミドルから、塩気のあるミネラル感、そして軽くタンニンを感じます。
アフターにはミネラルのほの苦さが残ります。
全体としてリフレッシュ感に溢れ、香り豊かで爽やか。綺麗な酸味で、ミネラルも十分ですね。
清涼感があり、背筋がしゅっと伸びた印象の白ワインです。
この暑い季節には、とても相応しいワインだと思います。
合わせる料理
 
『タコのサラダ』
 
リアス・バイシャスと言えば、塩味が特徴の海ワイン
料理は肉を合わせることもできますが、やはり海の幸が定番でしょうね。
そしてガリシア地方と言えば、「タコのガリシア風」で有名な、タコの産地!
という訳で、今回は迷うことなくメインの食材はタコをチョイスしました。
このリンゴっぽい果実味には、生ダコよりも茹でダコが合うと思います。
レシピ
 
塩、オリーブオイル、レモン汁、胡椒少々をよく混ぜ合わせてドレッシングに。
刺身用の茹でタコはスライスして、あらかじめ塩少々とドレッシングを和えておきます。
野菜類はトマト、セロリ、紫玉ねぎ、ルッコラ、オリーブのみ、皮を焼いて剥いた黄パプリカ。
全て皿に盛り付けて、残りのドレッシングを回しかけます。
 
タコのサラダ
 
ペアリングレポート

 

【総合評価】
星5つ:★★★★★
ぴったり、美味しい、文句なし!

【評価ポイント】
弾力がありながらもサクッと歯切れの良いタコのテクスチャ、そして味わいの淡白さに対して、アルバリーニョの果実の凝縮感と、適度に切れ込む酸のバランスが心地良い。
タコの塩味と、アルバリーニョの塩味が相乗して、余韻をより豊に長く楽しませてくれる。
○フレッシュな野菜に対しても、アルバリーニョは喧嘩せずに素材の味を楽しませてくれる。

夏にぴったりの、白ワインと料理がお互いを高め合うペアリングになっていると思います。
近々また同じ組み合わせで、タコと白いワインを楽しみたいなぁと思うほどでした。
皆様も、是非お試しくださいね。
それでは次回もお楽しみに!(西岡)

 

今回のペアリングワイン
 
このコラムのライター

J.S.A.認定ワインエキスパート 西岡 卓哉

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
Translate »