ワインペアリング奮闘記 第167回 熟したスパークリングワインに、秋鮭とホタテのフライ / シャトー・ド・ロレ クレマン・ド・ロワール ブリュット
- 2022.10.22
- ワインペアリング奮闘記
- シャトー・ド・ロレ, シュナン・ブラン, スパークリング・ワイン, スパークリングワイン, ペアリング, ホタテ, リンゴ, ロワール, 泡, 鮭
目次
『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第167回
熟したスパークリングワインに、秋鮭とホタテのフライ
今回の課題はシャトー・ド・ロレ クレマン・ド・ロワール ブリュット(仏ロワール産泡750ml)。フランス、ロワール地方にてシャンパーニュ製法で作られるスパークリングワイン、クレマン・ド・ロワール。品種はシュナン・ブランです。
テイスティング
色調は黄金色かかったイエローで、グラスから繊細な泡が立ち上ります。
香りは、よく熟したリンゴや白桃のように熟した大振りの果実、そして酵母を感じます。
口に含むと、見た目と同様の泡立ちのきめ細かさと、果実の熟度を感じます。
酸はフレッシュさを保ちながら落ち着きがあり、エキスは凝縮してやや熟成したイメージですね。
ミドルからは程よい苦味、タンニンやミネラルの軽い締め付けを感じ、
飲み込むとアルコールの暖かさを喉に感じながら、蜜リンゴのフレーヴァが余韻として残ります。
全体として熟成感があり、熟した果実をたっぷりと味わえるスパークリングワインに仕上がっています。
この満足感は、そこらへんの安いスパークリングワインとは全然違いますね。
合わせる料理『秋鮭とホタテのマヨフライ』
今回もフライです。スパークリングといえばすぐに揚げ物を合わせてしまいますが、それだけ合うという事で。
このワインでしたら、具は魚介類から、豚肉、鶏肉まで幅広く合わせることができると思いますが、季節はちょうど秋ということで北海道の秋鮭とホタテをチョイスしました。
レシピ
秋鮭、ホタテは一口大にカット、軽く塩で下味をつけてからマヨネーズを絡め、パン粉を纏わせます。
サラダ油で揚げたら出来上がり。
マヨネーズにマスタードとピクルスの千切りを加えたタルタルソースでいただきます。
ペアリングレポート
【総合評価】 星4つ:★★★★☆
【評価ポイント】
○旬で味わいの乗った秋鮭に、シャトー・ド・ロレの熟した中心の太い味わいでしっかりとバランス
○ホタテのアフターにワイン重なることで、ミネラルのくっきりとした余韻が引き立つ
○フライのサクッとした衣にスパークリングワインのテクスチャが合うことは言わずもがな
マヨネーズでフライを作ったのは初めてですが、ちょっと感覚がつかめなかった。少し揚げすぎたかな?
衣薄めで少しオイリーに仕上がってしまいましたが、ロレの熟成感には合っていたと思います。
でも、次は普通に卵とパン粉で揚げようかな。皆さんも是非お試しくださいね。
それでは次回もお楽しみに!
(西岡)
今回のペアリングワイン:
今回の課題はシャトー・ド・ロレ クレマン・ド・ロワール ブリュット(仏ロワール産泡750ml)。フランス、ロワール地方にてシャンパーニュ製法で作られるスパークリングワイン、クレマン・ド・ロワール。品種はシュナン・ブランです。
このコラムのライター
J.S.A.認定ワインエキスパート 西岡 卓哉
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