ワインペアリング奮闘記 第190回 ブルゴーニュの白を知り尽くすなら、避けては通れない! / ブルゴーニュ・アリゴテ ニコラ・ゴーフロワ(仏ブルゴーニュ産白750ml)
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ブルゴーニュの白を知り尽くすなら、避けては通れない!
でも実は、ご家庭で料理に合わせやすい。それがこの品種。
今回のお題は、ブルゴーニュ・アリゴテ ニコラ・ゴーフロワ(仏ブルゴーニュ産白750ml) 2020年です。
フランス、ブルゴーニュ地方の白ワイン品種といえばもちろんシャルドネを思い浮かべると思いますが、実はもう一つ使用できる白ワインが品種があります。こちらがそのアリゴテ。このアリゴテ100%の白ワインは、なんと樹齢50年のアリゴテの樹になるブドウから仕込んでいます。
テイスティング
色調はグリーンがかったイエロー、輝きがあります。
香りはフレッシュな青リンゴや洋梨。チョーク。白い花。
アタックから、瑞々しい酸の豊かな果実味。ミドルにはミネラルをしっかりと感じます。
アフターにはハーブや貝殻の印象。ほんのり後を引く苦味も感じました。
全体としてカチッとしたストラクチャの背骨の通った白ワインで、上質感があります。
ああ、シャルドネではなくても、紛れもなくブルゴーニュの白だ・・・と思わせる雰囲気があります。
ワイン好きの方も、じっくりと向かい合って飲めるアリゴテに仕上がっています。
合わせる料理『エビチリ』
シャープな酸にミネラル感のある締まった白ワインで、いかにも魚介類が合いそうです。
加熱したものでも良いでしょうし、辛口で締まった印象からは、生の白身魚に合わせても良いでしょう。
今回は中華の人気メニュー、エビチリに決めました!
レシピ
【材料 3人前】
エビ:20匹
長ネギ:10cm
ニンニク:1片
豆板醤:小さじ1
ケチャップ:45g
チキンスープ:150cc
卵白:1個分
砂糖:小さじ1
片栗粉:適量
塩:適量
青梗菜:1束
【作り方】
1.エビの皮を剥いて背腸を取り、片栗粉と水でもみあらいします。
2.エビの水気を切って、塩を振ります
3.卵白に片栗粉小さじ1をよく混ぜ合わせ、エビを絡めます
4.(3)を色が変わる程度に下茹でします
5.フライパンに油を敷き、長ネギとニンニクのみじん切りを熱します
6.豆板醤、ケチャップ、チキンスープを加え、沸騰したら火を弱めて水溶き片栗粉でとろみをつけます
7.エビを加えて1〜2分ソースを絡めながら温めます
8.さらに付け合わせの茹でた青梗菜と、エビチリを盛り付けて完成
ペアリングレポート
【総合評価】 星5つ:★★★★★
【評価ポイント】
エビチリの柔らかくぷりっとした質感、そして淡白な味わいの後に、瑞々しいアリゴテを流し込むと心地良いです・・・。
トマトの酸とエビのミネラルが、アリゴテの酸とミネラルに同調しています。
ワインがエビの甘味を引き立て、余韻までしっかりと添い遂げる、満足の行くマリアージュになりました。
このコラムのライター
J.S.A.認定ワインエキスパート 西岡 卓哉
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