ワインペアリング奮闘記 第189回 ボルドー赤ワインを家庭で楽しむための夕食メニュー ／ シャトー・オー・ペイルゲ ボルドー 2019年(仏ボルドー産赤750ml)
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ボルドー赤ワインを家庭で楽しむための夕食メニュー
今回のお題は、シャトー・オー・ペイルゲ ボルドー 2019年(仏ボルドー産赤750ml) です。
フランス、ボルドー地方の赤ワイン。品種はメルロ85%、カベルネ・ソーヴィニヨン15%。
自信を持っておすすめできるエントリー・レンジのボルドーを、フィラディスが何度も試飲を繰り返して選ばれた１本です。
テイスティング
色調はルビー。濃さは中程度でクリアな印象です。
香りは熟した中にフレッシュ感の残った、赤や黒のベリー。
西洋杉や、乾いた土、アニスなどの甘いスパイス。
味わいは、爽やかな酸をまず感じます。その後果実の甘みが程良く現れる印象の、ミドル〜フルボディ。
タンニンはキメが細かく、荒々しさはありません。中盤に程良い骨格を形成しています。
アルコールも程良く、エレガントな飲み応え。
アフターにはシガーの軽い苦み、ミントがふっと香ります。樽感は強くないですね。
全体として、メルロの角の取れた飲みやすさに、カベルネの骨格を上手に足した感じですね。
「程良い」という言葉を繰り返しましたが、バランスに長けた安心して飲めるボルドーという印象でした。
2千円くらいで美味しいボルドーを探している方には、まさに「程良い」のではないでしょうか！
合わせる料理『春野菜と牛もも肉のグリル』
突出した特徴を持った赤ワインではなく、ボルドーらしいバランスの取れた、上品な赤ワイン。
派手ではないものの樽を使っていて骨格もあるので、焼いた肉を中心としたいですが、
ふと香るミントフレーヴァから、野菜も積極的に取り入れて良いのではないかと思いました。
というわけで、春野菜を焼いたものにサイコロステーキを合わせたような形で料理してみたいと思います。
『春野菜と牛もも肉のグリル』です。
レシピ
【材料 3人前】
牛モモ肉：240g
新玉葱：2個
小人参：3本
アスパラ：1束
マッシュルーム：6-7本
ニンニク：1片
セルフィーユ：適量
ソース用の醤油、みりん、赤ワイン：適量
【作り方】
牛肉はサイコロ上にカットして、塩胡椒をしておきます。
新玉ねぎを４分の１にカットして、うち一片はすり下ろします。
フライパンに薄く油を引いて水分を飛ばすように炒め、みりん、赤ワインを加えて煮詰めます。
最後に醤油を加えて味を整えます。
人参は縦に割るように、あとの材料は全て一口サイズにカットします。
フライパンで野菜に焼き色がつくように焼いていきます。
グリルは本来網焼きですが、素材ごとに順番に全面を丁寧に焼けばグリルのような仕上がりになりますよ。
焼けたら軽く塩をふっておきましょう。
最後に牛肉を同様に焼き付け、全てプレートに盛り付けます。
肉を焼いた後のフライパンにソースを流し込んで、旨味を溶かし込んだらプレートの肉に乗せていきます。
セルフィーユを添えて、完成です。
ペアリングレポート
【総合評価】 星4つ：★★★★☆
【評価ポイント】
シャトー・オー・ペイルゲは肉やマッシュルームは当然のこと、野菜にも良く合っていました。
素材をばらばらに盛り付けることで、それぞれの食材とワインのコンビネーションが楽しめます。
唯一、おすすめできるかな・・・できないかな・・・と迷ったのはセルフィーユ。
私は平気なのですが、青みが強いのでワインの青味を強調する所があります。
ワインの青味を嫌う方は、のせない方が良いと思います。
このコラムのライター
J.S.A.認定ワインエキスパート 西岡 卓哉
ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。
これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。
主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。
ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。
是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください！
